国土交通省は、なぜ関電に対し 「容器承認申請」を出すよう指導しないのか 関電はＭＯＸ燃料返還輸送スケジュールを最優先して 「容器承認」を取得せず「無許可輸送」を強行しようとしている 抗　議　と　質　問　書

国土交通大臣　扇千景　様 　関西電力は５月２４日、返還用ＭＯＸ燃料輸送容器について、貴省から設計変更承認を受領し、同時に放射性輸送物安全確認申請を提出したと発表した。関電は、４月１６日に設計変更承認申請を出すときに、３月１８日に貴省から受け取っていた「容器承認」を「返納」した。そのため関電は現在、輸送容器の「容器承認」を取得していない。にもかかわらず、実際にＭＯＸ燃料を積み込んだ後で最終的に行われる「安全確認申請」を提出した。 　通常の輸送手続きは、輸送容器の「設計承認」、「容器承認」、「安全確認」の順で行われる。貴省はなぜ、関電に対し、「容器承認申請」を行うよう指導しなかったのか。私達は、貴省が「容器承認申請」がない段階で、「安全確認申請書」を受理したことに対して抗議する。 「容器承認」を取得せず、一挙に最終的な「安全確認」を求めるという関電のこの行為は、６月中〜下旬に予定している返還輸送のスケジュールを最優先したものである。「容器承認」を取得しないままでの輸送は、「無許可輸送」にも匹敵するものであり、許すことはできない。 貴省が「容器承認申請」なしに「安全確認申請」を受理した事に関する質問： １． 貴省はなぜ、関電が「容器承認申請」を出さないままでの「安全確認申請」を受理したのか。 　　↓ 法令上、認められた手続きであるため受理したもの。 ２． 貴省は関電に対し、「容器承認申請書」を出すよう指導したのか。そのような指導をしなかった場合、その理由は何か。 　　↓　　 容器承認を受けるか否かは、申請者の選択に任せられている。 （電話で確認したところ、「法令上は申請者の選択」であるが、これまでの慣例上、容器承認を取得せず輸送を行ったケースはない。そういう意味で異例なものだ」と答えました） ３．　今回の判断の合法性を裏付ける根拠となる法令等は何か。 　　↓ 「放射性輸送物の安全確認」は、危険物船舶運送及び貯蔵規則第９１条の９第１項に基づくものである。 　上記質問に関して、５月３１日までに文書で回答することを求めます。 　　↓ 国土交通省からの回答は、５月３１日にありました。 　　　　　　２００２年５月２７日

グリーン・アクション　代表：アイリーン・美緒子・スミス 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会　代表：小山英之

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