インディペンデント紙の報道を受けて関電に要望書


2000年3月7日
関西電力株式会社代表取締役社長 石川博志様
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
                         要望書

 関西電力は今後イギリスBNFL社とMOX燃料契約を一切結ばないことを直ちに表明すべきである
 本日(3月7日)、BNFL社がMOX燃料製造工程で行うMOX燃料ペレット外径全数検査において、意図的に安全性を損なう行為を行っていたことが英国全国紙「インディペンデント(Independent)」 により発覚された。
 一方貴社の「BNFL社製MOX燃料問題に間する調査について(中間報告)」(平成12年3月1日)によると、「検査員は、測定値が規格値をわずか超えた場合には、ペレットを90度回転させて再測定していた」また「この方法は要領書に記載されていなかった」とし、「品質管理マネージャーは、このことを気づきながら要領書尊守の指導をせず、また、要領書の必要な改訂を行っていなかった。」とも報告している。つまりBNFL社では品質保証の抜き取り検査においても仕様外のペレットを仕様内に納める不正行為を行っていたことを意味する。
 今回の「インディペンデント」紙により発覚された内部告発と上に述べた関西電力の中間報告書の記載により、BNFL社は意図的に安全基準を歪ませても、一貫して仕様外のペレットを合格させようとしていたことが証明された。
 原子力の安全運転を考えると安全基準の軽視は絶対あってはならず、関西電力はこのような暴挙を行うBNFL社とは手を直ちに切るべきである。関西電力がこれを表明しなくて何をもって福井と関西の市民の安全と健康を大切にするのか厳しく問われる。
 今後イギリスBNFL社とMOX燃料契約を一切結ばないことを直ちに表明するよう要望する。

                                              以上



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