関西電力への抗議と申し入れ |
◆高浜3号機へのMOX燃料装荷予定を白紙撤回すること |
◆高浜3・4号機使用済燃料貯蔵ピットの臨界評価について、 関電独自の評価方式の根拠となる具体的資料を早急に出すこと |
関西電力(株)社長 八木 誠 様 | ||||
関西電力は昨日(12月1日)、高浜3号機へのMOX燃料装荷を5日に開始すると発表しました。私達は、このことに強く抗議します。 プルサーマルによって生み出される使用済MOX燃料は、どこにも持って行き場はありません。半永久的に高浜3・4号機の使用済燃料プールで保管するしかなく、若狭を核のゴミ捨て場にするものです。 「もんじゅ」も六ヶ所再処理工場も完全に行きづまり、核燃料サイクル政策は破綻しています。使用済MOXを再処理するという「第二再処理工場」について、近藤原子力委員長は「今後10年かけて検討する」と発言しました。「2010年頃から検討開始」という国の政策から大幅に後退し、「第二再処理工場」が夢物語であることはもはや明らかです。 さらに、高浜3・4号機の使用済燃料貯蔵プールの臨界評価について、重大な疑義が浮上しました。関電が「参考」にした米国ANSI/ANSの規格を忠実に適用すれば、臨界評価値は基準値を上回ってしまいます。また、米国の規格とは異なる関電独自の評価方式の根拠は、何も示されていません。 私達は、福井と関西の諸団体と共に、11月25日に福井県へ、26日に高浜町にこの問題を優先的に検討してほしいと要望しました。その結果、福井県は関電に、高浜町は国に対して、プールの臨界安全性評価について資料を提出し説明するよう求めました。さらに、29日に原子力安全・保安院は、福島瑞穂参議院議員へのレクで、関電方式の根拠となっている詳細な資料を提出すると約束しました。しかし、関電も国も約束したはずの資料を未だ出さず、説明責任を放棄したままです。 それにもかかわらず、12月5日からMOX燃料の装荷開始、クリスマス頃には原子炉起動、来年1月には本格運転というスケジュールを早々と発表し、プルサーマルを強引に進めようとしています。こんなことを認めることはできません。 よって以下のことを強く求めます。 |
||||
申 し 入 れ 事 項 |
||||
|
||||
2010年12月2日 関西電力本店前抗議行動にて グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス 京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 |
||||
(10/12/02UP) |