関西電力に対する緊急の抗議・質問書



関西電力取締役社長 石川 博志 様
                                2000年1月12日
                 グリーン・アクション
                 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

 貴社が昨日1月11日に公表した資料によれば、英国のNIIがロットP783のデータに疑義を呈していることを、貴社は昨年10月20日にすでに知っていたにもかかわらずそれを公表せず、11月1日付け最終報告でも一言も触れていません。さらに、12月9日に、通産省よりこの件で連絡を受けた後、12月11日にP783に不正はないとの判断を行い、その旨を通産省に報告していますが、その後16日の記者会見までずっとこの問題の存在を世間には隠し通してきました。
このような態度をとったことに対して私たちは強く抗議します。英国の公的検査機関がデータに疑義を呈しているのに、そのこと自体を隠すばかりでなく、ことは安全性の根幹にかかわる問題であるのに、その問題提起を余りにも軽く扱っています。安全性に対してまじめな態度をとっているとはとても考えられません。
 さらに、P783に不正はないとの判断の結論だけが公表され、判断の方法や根拠が何も示されていません。元のNIIの判断資料が存在するはずなのに、それも公表されていません。このような根拠となる資料を公表しないやり方に対して強く抗議します。

そこで、緊急にとりあえずこの件に限って、以下の質問を行いますので、1週間以内に文書で回答を提出されるよう要請します。

                 質 問 事 項

1.P783のペレット外径データに不正はないと、いまでも判断しているのですか。

2.もしそうなら、その判断の方法と根拠を具体的に資料で示してください。またその内容について、専門の担当者を出して口頭でも説明してください。

3.昨年12月16日の記者発表資料では、P783について「200個中47個」及び「200個中93個」といった具体的な数値が挙げられています。これから判断するとその元のNIIの資料が存在しているはずなので、その資料を公開してください。


連絡先
グリーン・アクション(代表:アイリーン・美緒子・スミス)
TEL:075-701-7223; FAX:075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(代表:小山英之)
TEL:06-6367-6580; FAX:06-6367-6581




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