刈羽からの短信 NO.2 8/13


毎回、週末には県内外から多くの人が応援に駆けつけ、戸別訪問や街宣を続けている。戸別訪問はほぼ三巡した。推移派から「チラシと街宣は食傷気味」との声も出始めており、世論を喚起するという当初の目的ははたされたといって良いだろう。これを土台に、いよいよ今度は「住民投票を守れ」という民意を政治的な表現に具体化していくときである。

12日、住民投票結果の尊重を村長と議長に求める陳情署名がはじまった。「対話集会」で是非を判断することはできず、住民投票でプルサーマル実施の判断は村長や議会から村民の手にゆだねられている事実を強く主張した署名である。直接請求運動をおこなった「私たちの声を村政にとどける会」のメンバーが署名集めに駆け回っている。村内はお盆の帰省者で人口が倍になっており、お茶の間の話題は「刈羽はどうなるんだ」という声で溢れ返っていることだろう。19日には全有権者を対象に、住民投票を尊重すべきか否かを問うアンケートはがきが郵送される。

女性の会は村長に再質問書を提出した。16日が回答指定日である。「総合的に判断して燃料の健全性を確認した」などと、安全性の根幹に関わる問題に何の根拠も示さない不見識な村長は「まるで子供のつかいだ!」と強く非難されている。刈羽の女性たちは徹頭徹尾追及していく構えだ。

他方、柏崎市では西川市長が12日ベルギーへ旅立った。「刈羽できっかけを作ってくれれば、荒業で何とかする」とあるインタビューで語っていた市長だから、政治的な目的は明白だ。20日にベルゴ、コジェマ視察報告の記者会見が予定されている。柏崎市の市民、「住民投票を実現する会」は同日記者会見をしてMOX燃料の疑惑は解明されず、むしろプルトニウムスポットで欠陥は明白になっている事実をアピールする予定である。市長のお土産を楽しみに待つことにしよう。
(s.k.) 



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