住民投票の結果を守り三者会談でプルサーマル実施に反対の意思表明をすることは、品田村長の当然の責務であるはずです。私たちはチラシを手に戸別訪問を行い、村民にこのことを訴え、一人一人が住民投票で表したプルサーマル反対の声を村長に届けるよう活動を続けています。
住民投票運動の時には多くの皆様からご支援をいただき、私たちは大きな励みになりました。しかし今、再びプルサーマルを実施しようとする動きが急展開し始め、品田村長も23日から始まる集落対話集会を口実にして、実施了解の判断を下すのではないかと危惧されます。私たちはこの様な暴挙を絶対に許しません。どうか私達の思いをご理解いただき、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
背景について簡単にご説明いたします。住民投票後、東電や国は「理解活動」と称して議会工作や利益誘導、村内自治への露骨な介入(集落の祭りに東電社員が寄付を持って現れるなど)を続けてきました。私たちは国や東電に対して「住民の意志を踏みにじるストーカー行為は止めよ」と何度も申し入れてきましたが、内閣府原子力立地担当の江越参事官、東電広報刈羽担当の久保氏らは一部推進派村議と酒席を重ね、「議会でプルサーマル推進で動いてほしい」と懇願し、反転攻勢のチャンスを覗っていました。
こうした中で6月27日村議会で「国の原子力政策に関する決議」が可決され、すると突然、7月1日に品田村長、西川柏崎市長は「ベルゴ、コジェマ社を訪ね、MOX燃料の安全性について確認したい」と発表。経産省柏崎刈羽立地担当官事務所の馬場氏の手配により訪欧した村長は「データの信ぴょう性や燃料の健全性の確証を得た」と11日に記者会見、さらに「村民の意見を私なりに咀しゃくしてMOX燃料装荷の判断をしたい」と23日から20集落で「プルサーマル等意見交換会」を行うことを決めました。これに符号をあわせ西川市長は8月13日(予定)から訪欧し、平山知事は「対話集会次第では計画の受け入れもありうる」と述べ、国・東電が作った9月上旬のMOX燃料装荷のシナリオに三首長が合意し、政治的な思惑の元に動き始めたことを示唆しました。私たちは地元にいて強力な国家意志を感じています。
しかしピンチは同時にチャンスでもあるでしょう。イギリスに向けて航海中の返還高浜MOX燃料は78ヶ国もの抗議の声にさらされていますし、福島県では国策との全面対決の様相を呈してきました。さらに、再処理工場は経済合理性を巡り原子力村内部から不協和音が聞こえます。「電力各社にプルトニウムの利用計画を出させる」とした経済産業省の決定は、立地地域に激しい推進圧力が予想されると同時に、立地点が阻止いていけば核燃料サイクルを転換していくことができる可能性を経済産業省自ら表明したといえるのではないでしょうか(何処に実施の展望があるというのか)。個々の反対運動が普遍性を含み、核燃料サイクルの転換へと至る瞬間の時を迎えているのかもしれません。
刈羽では16日の区長会でも対話集会に多くの疑問の声があがり、村長も「装荷に間に合わせるためではなく、受け入れの説得に回るわけではない。私自身が意見を聞きたい」と述べざるを得ず、住民投票の民意は健在です。
私たちは全力でこの1ヶ月余りを走りぬきます。皆様のご支援を重ねてお願いする次第です。
■チラシ配布と戸別訪問
■街頭宣伝
宣伝カーで村内を回ります。
■村長・平山知事に住民投票を守るようメッセージを届けてください
□品田刈羽村長宛メールアドレス h.shinada@vill.kariwa.niigata.jp
FAX番号 0257-45-2818(刈羽村役場 企画広報課)
□平山知事HP http://www.pref.niigata.jp/kouhou/anatanokoe/index2.htm
FAX番号:025-283-2274
■支援カンパのお願い
活動費は手弁当で賄っています。カンパにご協力をお願い致します。
郵便口座番号:00550−4−72633
口座名:刈羽村生命を守る女性の会
刈羽村生命(いのち)を守る女性の会
みどりと反プルサーマル新潟県連絡会 |