刈羽村長 品田宏夫 様 プルサーマル等村民意向調査委員会 プルサーマル等村民意向調査委員会は、「民意は変わる」との村長発言や「民意把握」のための村長主催の対話集会での意向集約方法に疑義を覚え、8月19日に有権者4,121人に往復ハガキを送付し、住民投票結果に対する意向調査を実施しました。 開票結果が明らかになりましたので、報告します。参考にしてください。 意向調査実施に至った経過は別紙に書きました。 意向調査の回答の結果は以下の通りです。 発送数 4,121通 住所変更等で郵便局返却数 35通 有権者到達数 4,086通 回答数 2,209通 (回収率 54.1%) 割合 対回答数 対有権者数 うち 尊重すべきである 1,769通 ( 80.1%) ( 43.3%) 尊重しなくて良い 406通 ( 18.4%) ( 9.9%) 白票 24通 ( 1.1%) ( 0.6%) 無効 10通 ( 0.5%) ( 0.2%) 意向調査の結果は、圧倒的多数の村民が「村長は住民投票結果を尊重すべき」でした。 「対話集会を開催する村長は住民投票条例に違反する行為だ」「住民投票条例を作り、住民投票結果が出ている。村長も議会もプルサーマルを判断する権限はない」「対話集会の意向集約方法が示されていない」等の村長批判の意見が多数寄せられました。 また、「既に住民投票で決定済みのこと、今更意向調査はおかしい」等の、私たちへの意向調査に対する批判意見もありました。 意向調査期間の8月22日には福島第一原発3号炉で制御棒駆動水配管の大量損傷が発表されました。 また翌23日には柏崎刈羽3号機で、シュラウドのひび割れが発表されました。 いずれも東京電力がプルサーマルを計画している原子炉であり、何か運命めいたものを感じています。 |
2002年 8月27日 プルサーマル等 村民意向調査委員会 共同代表 (5名の方の氏名) |
(別紙) 住民意向調査を実施するに至った経緯 ・村長の訪欧や対話集会計画が発表された7月初旬以降、何回か、村民有志が集まり、対応策を協議した。 ・「三者会談は、村長の対話集会報告を待って8月末に行う」等が報道された。 ・7月23日から対話集会が始まった。対話集会には有権者のごく一部しか参加しないこと、発言者は参加者の一部であり、発言内容は賛否両論であることが明らかとなった。 ・村長は、対話集会で「プルサーマル問題が足枷で前に進めない」とか「民意は日々刻々動くもの、民意の変化を対話集会で探る」等、住民投票結果を軽視するような発言を繰り返していることが判明した。 ・少数の対話集会参加者の、その中の極一部の推進発言をもって「民意は変わった」と表明しかねない品田村長の言動に対抗するため何ができるか相談した結果、 1.私たちの声を村政にとどける会が「住民投票結果の尊重」を求める署名集めをする。 2.村民の意向調査を実施する。対象は全有権者とする。意向調査は実行委員会を組織し代表委員が責任を持って行う。公平性や客観性を確保するために郵便局から往復ハガキを発送し、開票日まで郵便局留めとする。 を決定した。 7月末から8月初め、選挙人名簿(6月2日)の閲覧をした。この選挙人名簿から、村外転出者、把握できた死亡者等を除外し、往復ハガキの宛名を作成した。 8月19日に荒浜駅前郵便局に4,121通を投函した。 そのうち、35通は村外への転出や、宛先不明で返送された。 有権者には4,086通が郵送された。 8月27日13:00に荒浜駅前郵便局から、返信用ハガキ2,209通を受領して、ラピカ学習室の公開の場で開票した。 以上の経過が示すように、可能な限りの公平性や客観性を追求した村民意向調査で、不正操作の余地は考えられないものである。 |