2002年7月4日 |
関西電力株式会社 社長 藤 洋 作 様 |
BNFLの契約拒否!プルサーマル中止を求める 若狭湾集会参加者一同 |
要 請 書 |
貴社が高浜4号に装荷しようとしたBNFL社の不正MOX事件は、高浜町だけでなく広範な周辺住民に言葉で尽くせぬほどの大きな衝撃を与えたことを想起していただきたい。製造および検査工程にウラン燃料とは比較にならない厳重な品質管理が要求されているMOX燃料のデータ改ざんは、使用すれば大惨事の恐れがあるにもかかわらず、装荷寸前まで、その事実を隠してきた貴社、BNFL社、日本政府の責任は重大であり、国民の原子力政策への不信をぬぐいがたいものにしました。 貴社は本日の不正MOX返送によって事件は一件落着とし、次の製造契約を進めたいとのお考えのように見受けられますが、信頼回復がない中で貴社の方針を優先することは許されません。私たちはプルサーマル計画および不正MOX返送に伴う今後の問題について次のことを要請します。 記 1.BNFL社は貴社との契約を前提に、新施設SMPでのMOX製造を新体制で開始する意向を明らかにしていますが、BNFL社の犯罪的行為と不信は消えるものではありません。同社の不正スキャンダルは今回の事件だけでなく、組織の体質ともいえる背景があります。 地元民はこのような会社を信用することはできません。 貴社が地元民の気持ちを大切にされるならば、BNFL社とのMOX製造契約に踏み込むべきではありません。決して契約をしないでください。 2.プルサーマルをめぐる情勢は、99年予定当時とは激変しています。当初から問題になっていたように、見切り発車で進められたこの計画は、国民的合意を得ない無理な計画であることがはっきりしました。 プルトニウム利用の原子力政策自体が不透明であり、プルサーマル計画は止めてください。 3.したがって輸送ルート沿岸諸国に不安を与えるプルトニウムとMOX燃料の輸送は、もう止めてください。 以上 |