関西電力はプルサーマル復活計画を断念せよ!


 関西電力は、プルサーマルという亡霊を再度復活させようとしている。関電の藤洋作社長は、本日(4月16日)高浜3・4号炉のプルサーマル計画について、本年度中にMOX燃料の製造契約を締結し、2007年実施を目指すと表明した。契約先は、あのデータねつ造を行ったBNFLを含め検討するという。原産会議が開催されている福井県で、去っていく栗田知事との会談で明らかにした。
 関電のプルサーマル計画は、これまで2度も破綻するという「呪われた」計画である。1999年のBNFLデータねつ造事件を私達市民が暴き裁判の判決が出る前日に、関電が実施を取りやめた。さらに、フランスのCOGEMA社で製造していたMOX燃料については、2001年12月末、「手続き上の問題」で製造を中止した。その実、フランスの法令に違反してプルトニウムを持ち込んで製造されたという疑惑が濃厚となっていた。
 福島・新潟のプルサーマル計画は、東電不正事件によって、知事が事前了解願いを取り下げたことによって、全くの白紙状態となってしまった。唯一事前了解を取り下げていないのは、福井県だけである。電事連会長となった関電社長は、プルサーマル推進の旗振り役を務めようとしている。また、六ヶ所再処理工場に使用済み燃料を運び続けるためにも、さらには関電が狙う和歌山県御坊市での使用済み燃料の「中間貯蔵施設」建設のためにも、核燃料サイクル政策が「なんとか生きている」というポーズを示すためにも、プルサーマル再開の立て役者を演じようとしている。
 先の福井県知事選挙では、政府と関電の原子力政策・核燃料サイクル政策に対する多くの批判票が示された。私達関西の市民は、福井県民と連携しながら、これまでと同じく、関電のプルサーマル計画を阻止するために、全力をあげていく。
 ・関西電力はプルサーマル復活計画を断念せよ!
 ・新たなMOX燃料製造契約を結ぶな!

                                                      2003年4月16日
  グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
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  美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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