■伊方原発でのプルサーマル事前了解願いを了承しないでください。 ■美浜3号機事故の教訓を踏まえ、 四国電力に対し、2次系配管の徹底検査を要求してください。 |
愛媛県知事 加戸守行 様 貴職が11月初めにも、四国電力が伊方原発3号機で予定しているプルサーマル計画の事前了解願いを了承すると報道されています。ご存じのように、関西電力のプルサーマル計画は、1999年のMOX燃料データねつ造事件によって中止となりました。また今年3月の再開計画も、5名もの死者を出した美浜3号機事故によって中断となり、関電のプルサーマル計画は再開の見込みすらありません。プルサーマル計画は全国どこでもうまくいったためしがありません。このような中、貴職がプルサーマル計画の事前了解願いを了承すれば、全国で唯一、愛媛県を危険なプルサーマルの実験場とすることになります。プルサーマルの事前了解願いを了承しないよう、強く要請します。 現在もっとも必要なことは、美浜3号機事故の教訓を踏まえ、伊方原発の2次系配管の徹底検査を行わせることです。関西電力の11基の原発では、運転開始以来一度も検査したことのない配管が約1万箇所にものぼっています。そして、検査を行えば、国の法定基準を割り込んで大幅に減肉した配管が次から次に見つかっています。 美浜3号機事故後に四国電力が国に報告したのは、「点検リスト記載漏れはなかった」ということだけです。老朽化した伊方原発で、一度も検査されていない配管がいったいどれくらいあるのか、明らかにされていません。 まずは、伊方原発の全ての原発で、一度も点検していない配管箇所がどれほどあるのかを四国電力に明らかにさせ、徹底した検査を要求してください。運転中の伊方原発で、激しく減肉した配管が破断する危険性もあるのです。大事故が起きてからでは取り返しがつきません。プルサーマルどころではありません。貴職が最も優先しておこなうべきは、老朽化した伊方原発の配管の実態を明らかにさせ、県民の生命を守ることではないでしょうか。 要 請 事 項 1.伊方原発でのプルサーマル事前了解願いを了承しないでください。2.美浜3号機事故の教訓を踏まえ、 四国電力に対し、2次系配管の徹底検査を要求してください。 2004年10月29日
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