関電への抗議行動 |
Demonstrators greeted the UK delegation BBCホームページより |
2月8日、関電と謝罪のため訪問したイギリスの貿易産業省(DTI)・原子力施設検査局(NII)に対し、安全検査のデータ―をねつ造したBNFLとは手を切れと緊急の抗議行動を行った。前日、DTIとNIIの両局長は通産省を訪れた。東京では、グリーン・アクションのアイリーンさんの呼びかけで20数名が、抗議行動を行った。 大阪では、2時に関電を訪れるとのことであったので、1時半から2時まで、約10数名が関電前で抗議行動を行った。「BNFL NEVER AGAIN!」「NO MORE HIROSHIMA! NO MORE BFFL!」のシュプレヒコールでデータ―をねつ造するBNFLとの取引の破棄とプルサーマルの中止を迫った。関電には、グリーンアクション、綿毛グループ、美浜の会が申し入れを行った。 申 入 書 関西電力株式会社 社長 石川 博志 様 2000年2月8日 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 本日、イギリス貿易産業省エネルギー局局長と原子力施設検査局(NII)局長が貴社を訪問している。新聞報道によれば、高浜3・4号用MOX燃料の品質保証データねつ造問題に関する謝罪およびイギリス核燃料公社(BNFL)と貴社との取引を継続するためと考えられる。 高浜3・4号用MOX燃料の品質保証データ偽造に関するこの間の経過は、BNFL社と貴社には、安全性を最優先した調査や真摯な対応が全くなかったことを示している。 プルサーマルの安全性の根幹に関わるMOX燃料品質保証データーの偽造によって、私たち関西の住民は危険にさらされようとした。こんな恐ろしい許し難いことは二度とあってはならない。このことを真剣に反省するなら、ふたたびBNFLにMOX燃料の製造を任すことはできないはずである。 さらに、イギリス政府がBNFLを規制する立場にあり、BNFL株を100%所有していることからすれば、貴社は、来社中の貿易産業省エネルギー局局長に今回のデータ偽造で日本国民を危険にさらそうとした責任を問いただし、BNFLとの全ての取引の破棄を通告すべきである。 BNFLに委託している再処理もその多くが未だ未処理のままである。この再処理も直ちに中止すべきである。 NIIについてイギリス・ガーディアン紙は、「NIIの立場は、『イギリス人は安全検査のねつ造によって誰も危険にさらされない。危険にさらされる可能性のあるのは日本人だけだが、彼らは我々の管轄外であり、我々は発表する義務を全く持っていない』というものである。」と報じた。 このようなNIIに対し、貴社には、「危険性にさらされる可能性」があった全ての資料の提出を求める責任と、それら全てを住民に公開する責務がある。 以上のことから下記の申し入れを行うものである 申 入 事 項 1.高浜3・4号用MOX燃料のBNFL社への発注を取りやめること。 MOX燃料の作りなおしを一切行わないこと。 2.品質保証の安全検査の不正で関西の住民を危険にさらそうとしたイギリス核燃料公 社(BNFL)との取引をすべてやめること。 3.プルサーマルを行わないこと。 4.超猛毒のプルトニウムを取り出す再処理を直ちに中止すること。 5.本申入書を来社中のイギリス貿易産業省エネルギー局局長及び原子力施設検査局局長に正確に伝えること。 |