2月18日に発表するNIIの報告書を見て判断を願いたい。 勧告に対し2ヶ月以内にBNFLが対応策を提出。 その対応策をNII首席検査官が十分検討し、適否を判断する。 (高浜に搬入した)燃料については、返還を選択肢に含めた検討結果を早急に提出する。 日 時:2000年2月11日 午後3時 〜 4時30分 場 所:英国大使館内の公使邸 出席者 アンナ・ウォーカー ヘレン・ライザー(DTI原子力産業局局長) トム・マグロッホラン(駐日英国大使館原子力担当参事官) SDMジャック(駐日英国大使館 公使) 日本側 グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、 原発に反対する福井県民会議、竹村英明(参議院議員福島瑞穂秘書)、 原子力資料情報室、グリーンピースジャパン 見出しの内容をアンナ・ウォーカー氏が述べた。福井県民会議や竹村氏らからの質問・要望に対しても、ウォーカー氏は、「18日のNII報告書を読んでもらえば…」を繰り返し強調した。 アンナ・ウォーカー氏の発言は、冒頭の他以下の内容であった。 1) 来日の目的について、(今回のデータねつ造問題で)遺憾の意を表し、BNFL社に代わって陳謝するため。また、政府と企業に原因追求と再発防止についての説明のため。 2) 日英の信頼回復のためには、国民・地元住民への信頼回復が必要。 3) 原子力問題は、英国でも直面している。 さらに、県民会議の小木曽さんから地元住民の気持ちをつたえるとして要請されたことについては、次のように答えた。 (小木曽さんからの要請は、@今回の事件について地元住民の信頼回復は非常に困難、A欠陥商品の燃 料は早期に引き取ること、信頼回復はその後の話。の2点。) 1) 英国国民とBNFは地元住民の信頼が重要と理解している。 2) (搬入された)燃料をどうするかについても人々の信頼がなければと自覚している。 3) 十分に情報が公開されているかどうかの懸念は理解できる。英国でも同じようなことはある。 4) NIIレポートに真実が充分書かれている。NIIは非常に独立性の高い機関である。 また、9月からのNIIと日本大使館との手紙のやりとりの公開を英国政府が妨げたのかとの竹村氏の質問については、「答えることができない」と述べ、NIIレポートを見て判断してほしいと繰り返した。 これら以外に日本側から、計画通りに進んでいず、事故が多発している日本の原子力利用の情勢、特にプルトニウム利用については反対の声も多く、順調には進んでいない状況を直視してもらいたい旨を要望した。 |