セラフィールドの放射能放出に関するまだ公にされていないBNFLの文書を含むCORE[環境の放射能汚染に反対するカンブリア人の会]の報告書は、ソープ再処理工場での再処理契約を持つ海外顧客が、彼らの使用済み燃料契約が2005年3月までに完成するだろうと信じることで、BNFLによって欺かれたことを明らかにする。 海外かつ国内の使用済み燃料の総数7000トンにのぼるソープ再処理工場のベースロード契約は、本来2004年3月に完成の予定であった。それは、その施設の最初の10年の運転の終了時期である。海外顧客は、ソープ再処理工場を適切に運転するためのBNFLの無能のために既に怒っており、彼らの契約が1年後の2005年3月までに完成するだろうと、そして追加コストはソープの「11年目」のベースロード年のために課されるだろうと、最近の交渉でBNFLによって伝えられている。 2005年3月までに契約の完成が成し遂げられないと結論を下したうえで、COREの報告書は、現在ソープ再処理工場に反対している多くの要因を強調する。それは、さらに10年もの間、ベースロードが長引くのを予想し、海外顧客に著しい追加費用を押しつけるが、彼らは契約条件の違反のためにBNFLに対する法的な処置を課すことを既に考慮している。 COREのスポークスマン、マーティン フォワードは今日述べた。 「顧客は2005年3月の期日に関してBNFLによってだまされ続けている。BNFLは、数ある制約の中で、放射能放出およびセラフィールドのガラス固化プログラムに関する増加する問題が、恐らく2015年まで、ベースロードの道を妨げるだろうと、数年前に知っていた。彼ら自身が悪いわけではないのに、ソープ再処理工場の引き続く失敗に法外な金を払うという見通しは、十分、海外顧客の我慢の限界をこえさせるものであろう。」 COREの報告書は、2005年3月までにベースロードを完成するために、ソープ再処理工場がこれ以上の停止なしで、毎年少なくとも955トン再処理しなければならないことを指摘する、その割合は以前に決して達成されていない。最近の適当な目標としてBNFLによって確立され、2006年の終わりにベースロードの完成を遅らせる700トンのより現実的な数字は、それ自身、他の制限する要因によって脅威の下にある。 リークされたBNFLの放射能放出調査は、大気中への放射能放出の数値が既存の放出限界に達するか違反するように計画され、かつ続いて、ソープ再処理工場および廃棄物ガラス固化施設(WVP)の運転を制限することを確認している。 核施設検査局(NII)によって公表された報告書と、高レベル廃棄物の貯蔵を縮小するようにNIIによって最近BNFLに課せられた要求は、これから数年にわたってマグノックス原子炉燃料を1000トンおよび酸化物燃料を955トン以上再処理するという、BNFLの意図した計画に比して、廃棄物をガラス固化するセラフィールドで深刻な容量不足を明らかにする。 海外顧客の高燃焼度燃料および冷却期間の短い燃料の増加するソープ再処理工場での切迫した再処理は(彼らがその施設に課した余分な需要のゆえに、ソープ再処理工場のベースロードの最後にわざわざ予定されたものであるが)、放射能放出とガラス固化の諸問題を一層大きくするだろう。 COREのスポークスマンは付け加えた: 「BNFLとNIIのデータに基づいて、私達の数値は、BNFLが窮地に追い込まれており、そして同じ年にマグノックス原子炉燃料および酸化物燃料の両方の再処理計画を満たすことは不可能である、ということを明白に示す。何かがどこかで犠牲にされなければならない、また、NIIが以前に指摘したように、それは損害をこうむるソープの計画になるだろう−そして、毎年約170トンまでに減少させられるだろう。もし今ソープ再処理工場が直面している諸問題の真実の範囲が、彼らに隠されていなければ、海外顧客は2005年3月までに彼らの契約が完成するということが、全くもって絵に描いた餅であるということを知るだろう。」 海外顧客および英国政府大臣および省庁に送られたCOREの報告書は、まもなくCOREのウェブサイトwww.corecumbria.co.uk で利用可能になるだろう。現在、www.britishnuclearfuels.comで利用可能である。 |