署名:川内原発1号機を停止させ、原因究明を


原子力規制委員会 田中俊一様
九州電力株式会社 代表取締役社長 瓜生道明 様
鹿児島県知事 伊藤祐一郎 様

緊急要請:復水器への海水混入トラブル〜川内原発1号機を停止させ、
     徹底的に原因を究明すること


再稼働した川内原発1号機の復水器の2次冷却水に海水が混入した旨が報道されています。
「川内1号機、出力上昇を延期=2次冷却水に海水混入か−九電」(時事通信2015/08/21-13:14)
「川内原発 トラブルで出力上昇作業を延期」(NHK8月21日 16時06分)
冷却用の海水を取り込む細管が破損したとみられています。

九電は、原子炉を止めずに、この復水器の細管約13,000本を検査し、損傷している細管を特定するとしています。作業員の安全を確保する上でも危険な行為です。
まず止めて、それから調査すべきです。出力上昇の延期などで済む話ではありません。

新聞記事では、細管のサンプル調査をしていたと書いているものもありますが、どれくらいのサンプル調査だったのか、今回問題が起きた復水器細管の調査はどうだったのか、情報が明らかにされていません。
九電のプレスリリースも、具体的なことは書いていません。
http://www.kyuden.co.jp/press_150821-1.html

原子力規制委員会は、さる8月5日に、高経年化の審査を終わらせ、保安規定認可を行いました。九電が保安規定の補正申請をしてから、わずか1ヶ月のスピード審査で、再稼働ありきの「ざる」審査でした。

今回のトラブルの原因はまだよくわかっていません。しかし、こうした再稼働ありきの手抜き審査・検査は、重大事故につながる可能性もあります。再稼働を進めてきた原子力規制委員会、九電、鹿児島県知事の責任は重大です。

九州電力におかれましては、ただちに川内原発1号機を停止させ、徹底的に原因を究明してください。
原子力規制委員会におかれましては、九電に、上記を指導するとともに、高経年化審査にともなう保安規定認可を取り消してください。
鹿児島県知事におかれましては、県民の安全を確保するため、九電に川内原発1号機を停止させ、原因を究明するように求めてください。

ネット署名はこちらから https://pro.form-mailer.jp/fms/3b3fb08783339

呼びかけ団体:川内原発30キロ圏住民ネットワーク/反原発・かごしまネット/
       玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/
       グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/
       原子力規制を監視する市民の会/国際環境NGO FoE Japan



(2015/8/22UP)