岩手県大阪事務所 御中 拝啓。ようやく春の足音がすぐ傍まで近づいてきた今日このごろですが、みなさまには岩手県の物産や観光を広めるために鋭意ご努力されていることと存じます。とりわけ今年は、石川啄木生誕120年、宮沢賢治生誕110年の年でもあり、ご多忙の折、失礼いたします。 さて、本日私たちは、青森県大阪情報センターに別紙の要望書を提出しました。その趣旨は、六ヶ所再処理工場が運転を開始すると、青森県が自ら公認されているとおり、米や野菜などに放射能が混在することになるので、そのような事態にならないようにしてほしい、再処理工場の運転を認めないでほしいというものです。私たちはこれまでどおり、安全な青森県産の食品を食べ続けたいと強く願っているからです。 ところで、再処理工場から下北海域に放出される膨大な量の放射能は、南向きの津軽暖流に乗って三陸沿岸にへばりつくように流れていきます。この事態に対し、ご存知のように、青森県に説明を求める岩手県議会の全会一致の決議があげられています。 私たちは、やはりいまの安全でおいしい三陸のホタテやカキ、ワカメなどを、安全なままで食べ続けたいと強く願っています。 もちろん、私たちがいうまでもなく、岩手県のみなさんはこのような事態を本当に憂慮されていることと存じます。私たちの願いを、岩手県を通じても青森県に届けていただくようお願いいたします。 敬具 2006年2月27日 青森県大阪情報センターに要望書を提出した参加者一同 |