抗 議 文
岩手県の人々の意思を踏みにじる態度に強く抗議する
要請に応えて岩手県内に出向き、毒物放出について説明せよ



日本原燃社長 兒島伊佐美 様

 貴社のアクティブ試験が始まれば、大量の放射能が下北海域に放出され、その毒物は津軽暖流に乗って三陸沿岸に流れていきます。このことは、はがき放流実験やエチゼンクラゲの動きが示しているように、誰にも否定できない事実です。
 岩手県の人たち、とりわけ沿岸部の漁業者たちがこの影響を深く憂慮され、貴社に対し岩手県内の複数箇所で説明会を開くよう求めてこられました。これは誰が考えてもきわめて当然な要請であり、貴社には説明責任があります。
 ところが貴社は、まったく不遜にも、六ヶ所村の再処理工場まで来て説明を受けろ、来るべきは岩手県や県漁連および沿岸等15市町村の責任者に限るとの回答を出したということです。これが、毒物を放出する当の本人が被害を受ける立場の人たちに対してとるべき態度でしょうか。社長は、岩手の人たちに説明を行うことを、八戸で約束したはずではなかったのですか。
 貴社のこの傲慢な姿勢に強く抗議します。回答を即刻取り消し、傲慢な態度をとったことを謝罪すべきです。貴社の態度に岩手の人たちから怒りの声が上がっているのはきわめて当然のことです。
貴社は自ら岩手県内に出向いて、放射能を放出することについて岩手県の人々が納得するまで、丁寧に説明を繰り返すべきです。そのような努力もせずに、安全協定を結ぶなどはとうてい許されることではありません。

                             2006年3月17日

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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TEL 06-6367-6580  FAX 06-6367-6581


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■日本原燃
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