日本中の原発から集められた「死の灰」が集積している再処理工場の真下を2本の断層が縦断している(下図)。 中でも、極めて危険な高レベル放射性濃縮廃液を貯蔵する建屋、抽出したプルトニウムの溶液が大量にある建屋(日本原燃も「主要建屋」とよんでいる)がこの断層の上に建っている。 2本の断層は、再処理工場の建設着工前の1988年に内部告発で明らかになっていたが、原燃は当初の許可申請書(89.6)に記載していない。その後、91年の変更許可申請で、原燃は断層の存在を認めたが、断層の上にある約10万年前に堆積した地層に変位がないことを理由に活断層ではなく、活動を終えた断層としている。 しかし、地震の専門家によれば、全ての地震で地表面にまで亀裂が出現するわけではないこと、堆積層の状況によっては一たんできた亀裂が風雨などでかき消されることもあるといわれている。 柏崎刈羽原発を襲った中越沖地震の地震断層は、原発の直下にまで及んでいたとする震源断層モデルが提示され、敷地内にズレた跡が残っている。 断層が動いて地盤が直接上下、左右にズレると、配管等が引きちぎられる。高レベル放射性廃液やプルトニウム溶液が漏れ出せば、周辺地域は壊滅的な打撃をうける。海が汚染され、海流によってその被害は遠方にまで及ぶであろう。 断層の上に建つ再処理工場は閉鎖すべきだ! アクティブ試験を中止させよう!
(07/10/15UP) |