要   望   書
青森県の農作物・海産物が
放射能で汚染されることを許さないでください

青森県大阪情報センター 御中

 貴センターには、青森県の物産や観光などを広げるべくご努力をされていることと存じます。
 いま、食の安全に対する関心がこれまでになく強まっています。私たちは、青森県産の食材を生命の源泉として、この上なく貴重な宝として考えているものです。りんご、にんにく、長いも、米、ごぼう、大根、昆布など、青森県産の食材は全国的に非常に大きなウエイトを占めています。青森県としても、「安全で安心な食材」を全国に供給するべく、三村知事自らが先頭に立って積極的な方策をとられていることを承知しています。
 ところがその安全であるはずの食材に、六ヶ所再処理工場から放出される放射能が実際に降り注いでいることが、アクティブ試験を通じて明らかになってきました。このことを憂慮する声が全国に非常な勢いで広がっています。映画「六ヶ所村ラプソディ」の上映会が各地で絶え間なくもたれ、本やブログやメールなどで放射能汚染を憂慮し再処理工場に反対する声が急激に高まっています。生協や消費者団体、海を愛するサーファー仲間にも反対する運動は広がっています。
 「安全で安心な食材」をうたう青森県がなぜ放射能の放出を許しているのでしょう。私たちはたとえ微量であったとしても、食材に放射能が混入すること自体を強く懸念します。絶対にあってはならないことだと思っています。
 いま、六ヶ所再処理工場はアクティブ試験の最終段階にありますが、高レベル放射性廃液を閉じ込めるガラス固化工程の詰まりで昨年暮れから停止しています。この過程で、ガラス固化技術には致命的な欠陥があること、地層処分に耐えられない欠陥ガラス固化体が作られていることが明らかになりました。引き受け手のないガラス固化体を、青森県が引き受けざるを得ないという懸念がますます高まっています。
 日本原燃は、5月にアクティブ試験を終了し、その後に安全協定を結んで本格稼動に入ろうとしています。しかし、食材の放射能汚染問題の深刻な影響やガラス固化体の地層処分問題などのことを考慮すれば、とても安全協定を結べるような状況にはないと考えます。
 いまならまだ、本格稼動に入るのを止めることができます。青森県知事が安全協定にサインさえしなければ再処理工場を動かすことはできないのです。
 ぜひ私たち、関西の消費者の気持ちを三村知事に伝えてください。青森県の安全でおいしい食材に放射能が降り注ぐことを許さないでください。貴重な農業と漁業を守ってください。六ヶ所再処理工場の本格運転を認めないこと、安全協定に締結しないことを心から要望いたします。

2008年3月24日                                   
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
  京都市左京区田中関田町22−75−103  TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
  大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階  TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

(08/03/24UP)