青森県大阪情報センター 御中 今年の冬は格段に寒く、青森県は雪に閉ざされてたいへんだったと思いますが、それでもようやく春の兆しが感じられる候になってきました。貴センターには、青森県の物産や観光などを広げるべく日夜ご努力をされていることと存じます。 私たちはいま、青森県産の食材の行方に、たいへん大きな関心を寄せています。りんご、にんにく、長いも、米、ごぼう、大根などなど、青森県産の食材は全国的に非常に大きなウエイトを占めています。青森県では、消費者のニーズを把握しながら「安全で安心な食材」を全国に供給するべく、三村知事自らが先頭に立たれ「決め手は青森県産」とのキャッチフレーズで、さらに積極的な方策をとろうとされています。 下北半島に開拓民として入り非常な努力をされてきた農業者の方は、ご自分の作物にわが子のような愛情を抱き、その安全な食材を安心して消費者に食べてほしいと強く願っておられます。その保証としてトレーサビリティなどが実行されています。その真情は消費者の気持ちにまさしく通じるものであり、だからこそ私たちもそのような農業がぜひ発展してほしいと心から願っています。青森県の農産物は全国の人々の宝です。 ところがその安全であるはずの食材に、六ヶ所再処理工場から放出される放射能が混ざるようになることを、青森県は今年2月7日に公表しました。その再処理工場では、試験とはいうものの実際の再処理が今年の3月にも始まろうとしています。本格稼動すれば、たとえば米1kgから毎秒90個の放射線が出るようになるとのことです。長いもやにんにくなどの根菜や葉菜に再処理工場製の放射能が入り込み放射線を出すようになると、公表された資料に書かれています。 「安全で安心な食材」をうたう青森県がなぜこのような放射能が混入する事態を許そうとするのでしょうか。私たちは、たとえ微量であったとしても、放射能入りの食材が出回ること自体を強く懸念します。関西の多くの消費者もきっと同じ気持ちだと思いますので、ぜひそのことについて調査してください。 いまならまだ食品に放射能が混ざる事態を防ぐことができます。青森県が再処理工場の試験の実施さえ認めなければ、再処理工場を動かすことはできないからです。 ぜひ私たち、そして関西の他の消費者の気持ちを三村知事に伝えてください。六ヶ所再処理工場の運転を青森県がけっして認めないことを心から要望いたします。 青森県の安全な食品をあくまでも守ってください。 2006年2月27日 安全食品連絡会 |