東海村臨界事故学習会資料No.2

チェルノブイリ事故以降 最大最悪の被曝事故
1000人以上の住民・労働者が被曝
許せない住民・労働者の被曝被害の切り捨て
「しきい値は200mSv」の暴論/意図的な被曝の過小評価

第1版 発行1999年12月8日
頒価 100円


                    目次
はじめに

[1]放射線とガン・白血病との因果関係を全面的に否定する政府・科技庁の暴論「しきい値は200mSv」
1.「しきい値は200mSv」はまったくの嘘
2. 放射線による被曝被害に「しきい値」は存在しない
3. 被曝すれば晩発性障害発生の危険性は確実に高まる
4. 被曝被害の歴史的事実、具体的な実態が厳然たる因果関係を証明している

[2]政府・科技庁による露骨な「被曝隠し」と東海村住民・労働者の大量被曝の真の姿1. 政府・科技庁は東海村住民・労働者を屋内に閉じこめ見殺しにした
2. さらに政府・科技庁は被曝量の測定・調査をも一切おこなわなかった
3. 政府・科技庁による被曝評価は作為と欺瞞に満ちている
4. 科技庁報告のゴマカシ−中性子線の毒性を1/2にするため、古い評価基準を意図的に使用
5. 500m圏内の住民は中性子線だけでも、1〜10数mSvの被曝受けた
  場合によっては数10mSv以上、300mSvに達した可能性もある
6. われわれの推計によればJCO従業員・建設作業員・消防隊員の被曝量は最高200mSv
7. しかし科技庁の推計によればJCO従業員(水抜き作業員)の被曝量は実測値の1/2に過小評価

[3]政府・科技庁は東海村臨界事故の被曝者全員を被害者として認定すべきである
1. 東海村住民・労働者が受けた個々人の被曝は、スリーマイル島原発事故に匹敵あるいはそれを上回る
2. チェルノブイリ事故の被害の調査・研究によれば、1mSvの被曝で先天性障害の発生頻度が3〜5%増大し、20〜30mSvの被曝で発生頻度は倍化する
3. 50〜250mSvを被曝したチェルノブイリ事故の事故処理作業者の間で急増する疾病障害4. 被曝被害はガン・白血病だけではない。多くの被曝者が苦しむのは「原発ブラブラ病」をはじめ、さまざまな全身的疾患

[4]東海村・大量被曝の悲劇を二度と繰り返してはならない−脱原発への政策転換を
1. 政府・科技庁は「事故隠し」「被曝隠し」に終始
2. まるで政府・電力会社の広報部。今回の事故の本質=「中性子線被曝の脅威」を隠し続けるマスコミの大罪−−東海村の被曝住民は見殺しにされている
3. もうこれ以上の原発事故による被曝者を出してはならない。世論の圧力で脱原発へ政策転換させよう




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