畑野佐久郎 余呉町長 さま 高レベル放射性廃棄物処分場誘致問題に関する要請書 町長は、先日9月20日の町議会一般質問で、昨年一度は断念したとされる高レベル放射性廃棄物処分場誘致に再び取り組む方針を明言されました。近畿の水がめでもある琵琶湖の上流部に当たる余呉町に高レベル処分場を設置することの危険性は町長自身が一番ご存知のはずです。にもかかわらず町長が誘致を打ち出したのは、文献調査実施に伴う交付金増額を国に提言した結果、現在の年2億1千万円から年10億円に増額する予算要求が行われ、「私の願いを叶えてくれた国に対し、義侠心をかきたてられたから」と町議会で答弁されています。 放射性廃棄物の処理は、町長の主張どおり国民的課題であり、札びらで行方を決めるべきことではありません。仮に調査を受け入れて10億円の交付金を受けることができても、イメージダウンによる余呉町の経済損失は計り知れないものとなるでしょう。町長は「国のお役に立つ」ことを考えるのではなく、町民の安全・安心を一番に考えるべきです。 私たちは、今日、JCO臨界事故の教訓を学び、六ヵ所再処理工場の問題を考える集会に集まりました。私たちは、放射能によって未来にわたる環境が汚染されること、とりわけ琵琶湖が汚染されることを心から案じるものです。 無用な混乱や対立を招く高レベル放射性廃棄物処分場誘致方針を撤回されるよう、強く要請します。 2006年9月30日 JCO事故を忘れない!ストップ!六ケ所再処理 原発いらない!市民の集い 参加者一同 |