関電が13日から、3基の原発の運転を停止して検査を行っている。しかし、この運転を停止しての検査も、ずさん極まりないものだ。関電が昨日発表した「美浜発電所3号機における2次系配管破損事故について(第9報)」(http://www.kepco.co.jp/pressre/2004/0816-2j.html)によれば、点検箇所は流量計(オリフィス)下流部と2次系給水配管曲がり部のみである。流量計下流部の点検箇所数は、美浜2号機で8箇所、高浜2号機で21箇所、大飯4号機で13箇所である。わずかこれだけである。これに加えて、大飯1号機で起きていた二次系主給水配管の曲がり部と同様の数箇所検査するという。 事故が起きてからの検査であるにもかかわらず、相も変わらず、ずさんな検査である。こんな検査で明らかになるのは、氷山の一角でしかない。こんな検査では、いつまた同じような事故が起きるか分からない。4名もの方が亡くなった大事故を引き起こしておきながら、関電の安全管理がいかにずさんであったかが明らかになりながら、こんな手抜き検査しか行おうとしない。安全軽視、人命軽視の姿勢は今もそのままである。 米国トロージャン原発で起きた直管部の2次系配管減肉事故を教訓にすれば、流量計付近、曲がり部だけでなく、配管全体を徹底的に検査すべきである。 関電hpより http://www.kepco.co.jp/pressre/2004/0816-2j.html |