高浜3・4号機の第2回目製造分のMOX燃料について

「第1回製造分のうち、別途製造することとしていた4体」は
高浜4号機分ではないのですか
質  問  書 と回答(9月27日)


関西電力(株)社長 八木 誠 様
2010年9月11日

1.貴社は、昨年8月19日に、自主検査に合格しないペレットが出たため、高浜4号機用MOX燃料の製造を8体から4体に減らしました。これについて、昨年9月1日に「高浜発電所第4号機 輸入燃料体検査申請書の記載事項の変更について」を国に出しました。

(1)昨年、8体から4体に製造を減らしたのは、高浜4号機分のMOX燃料ですね。

(回答)高浜3、4号機向けに16体製造をしていたが、4体減らして12体とした。この12体を高浜3号機で8体、高浜4号機で4体使用することとしたものである。


2.貴社は、今年1月26日に、第2回目のMOX製造に関する輸入燃料体検査申請書を国に出しました。同日付の貴社のプレスリリースでは、第2回製造に関する契約に基づき、高浜3号機用16体、高浜4号機用16体に加えて、「第1回製造分(16体:平成21年8月19日に12体に変更)のうち、別途製造することとしていた4体の合計36体です」と発表しています。

(1)「第1回製造分のうち、別途製造することとしていた4体」とは、上記の高浜4号機分の4体ですか。

(回答)第1回製造分として体数を変更したのは高浜4号機ですが、「別途製造することとしていた4体」については何号機用と事前に決めておりません。

(2)この4体の輸入燃料体検査申請書は、1月26日付で出されていますが、そこでは「高浜3号機用」となっています。これはなぜですか。

(回答)高浜3号機については、8体、16体、4体と装荷が可能となるように、また、高浜4号機については4体、16体と装荷が可能となるように準備しておく計画としているためです。

3.上記の輸入燃料体検査申請書に従えば、高浜4号機用のMOX燃料は、6月30日に到着した4体と、第2回分の16体ということになります。高浜4号機でのプルサーマル開始について、貴社は来年度中としています。

(1)高浜4号機では、まず最初に4体のMOX燃料を装荷するのですか。

(回答)高浜4号機用の核燃料4体については今後輸入燃料体検査を受検し合格した上で来年度に開始予定の定期検査において装荷する見込みですが装荷体数については運転計画等を踏まえ決めることから現時点で一概に言えない。

(2)高浜4号機の次回定検は、来年の6月頃となりますが、この定検で装荷を予定しているのですか。

(回答)(1)と同じなので省略します。

(3)貴社は2008年11月21日付プレスリリースで、第2回目の加工契約を締結したことを発表しました。その<参考資料>では、高浜4号機についても、まず8体を装荷し、次に16体を装荷すると説明しています。設置変更許可申請書でもこのようになっています。この計画は変更になったのですか。

(回答)プレスリリースの参考資料については標題に記載の通りイメージを示したものです。また、原子炉設置許可申請書においては代表的な例を示しているもので計画を示しているものではありません。なお、各定期検査での装荷体数については運転計画等を踏まえ決めることから現時点で一概に言えない。

(4)4体を装荷し、次に16体を装荷する場合、炉心内のMOX燃料の装荷位置を示してください。

(回答)MOX燃料の装荷位置については運転期間や使用する燃料を考慮の上、決定することから現時点では決まっておりません。

(5)最初に4体を装荷することは、設置変更許可申請書で想定されていません。最初に4体を装荷するパターンについて、変更申請を出していないのはなぜですか。

(回答)原子炉設置許可申請書において示している装荷パターンについては代表的な例を示しているものであり、装荷パターンについて個別に許可を得たものではなく最大40体装荷することについて許可を得たものです。



2010年9月11日

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(10/09/20UP)