5月27日関電交渉で宿題になった問題についての電話回答

2010年6月11日

1.BNFLデータねつ造事件について、関電はデータねつ造があることを知っていながら一切公表せず握りつぶしていたことについて。また、そのことを福井県等に謝罪したのかについて。

答)当社は社内にBNFL製燃料調達問題調査検討委員会を設置し、平成12年(2000年)3月1日に中間報告書、平成14年(2002年)6月14日に最終報告書を取りまとめて、国、福井県等にご報告している。これら報告書等においてBNFLのデータ不正の全容、当社を含む対応状況等の調査結果の他、異常事態発生時の連絡、当社の品質保証体制強化等再発防止対策についてご報告するとともに、BNFL問題により福井県御当局をはじめとする地元の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げている。
 その後当社は、最終報告書の再発防止対策に基づく品質保証活動の改善をはかり、その内容を取りまとめた報告書「海外MOX燃料調達に関する品質保証活動の改善状況について」を平成15年(2003年)10月23日に国、福井県等に提出し、改善状況についてご確認いただいた上で、平成16年(2004年)3月20日に福井県及び高浜町よりプルサーマル計画を進めていくことについてご了承をいただいた。以降、当社は節目となる工程の各段階で、福井県、高浜町等に状況をご報告し、MOX燃料調達を進めている。

2.燃料被覆管の耐用年数は評価しているのかについて

答)使用済燃料ピットの温度は、運転中の炉心の温度に比べ低温であるので、燃料の健全性に影響のあるような酸化は進まない。一般的に酸化等の化学反応はアレニウスの式に従い、温度が低くなると反応速度が遅くなる。
(再度の電話での確認についての回答:このようにピットの条件では腐食などは進まないため、具体的な耐用年数を評価しているわけではない)

3.高燃焼度ウラン燃料の漏えいに関して、関電は「同型・同時期の燃料は使用しない」という対策をあげている。他方、保安院が原子力安全委員会に出した4月28日付資料では、関電のこの対策だけが抜けている。このことを、関西電力から保安院に指摘し、同対策を明記するよう求めるべきだと要望したことについて。

答)保安院のプレス文(プレス資料)には、当社がコメントする立場にございません。

(10/06/11UP)