1. |
SMPは年120トンのMOX燃料を加工するよう設計されていたものの、運転開始以来の8年間で、10トンあまりという極少量のMOX燃料しか製造出来ていません。このような技術的に機能しない施設に何故お金を投資し、MOX燃料加工契約を結ぼうとするのですか。
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答) |
SMPは操業開始以来、低稼働の状況が続いており、どう施設の所有者であるNDAにより、閉鎖の可能性も含めて検討が進められてきた。一方、電力10社は、再処理委託により、英国で回収されるプルトニウムは、英国でMOX燃料に加工することを基本として考えてきた。電力10社は、NDAと協議を行ってきた結果、英国で回収されるプルトニウム全量を経済性を確保した上で、加工できる見通しを得ることができたため合意にいたった。今回の合意は、加工契約ではない。[以下、Tの3の回答と同じ]
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2. |
今までSMP施設での製造が停滞していた理由は何故で、どうして製造できるようになったのですか。
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答) |
燃料棒加工工程で、不具合の多くが発生していることから、生産能力の向上を図るため、主として、燃料棒製造ラインの設備改造を実施します。現在は、不具合発生時の復旧に、長時間をようする修理性の悪い方式の燃料棒製造ラインを採用しているが、今後はこのような方式とは異なる、修理性の優れた燃料棒製造ラインに設備改造すると聞いている。
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3. |
ドイツとスイス分の製造が出来たのに、なぜ改造が必要なのですか?
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答) |
ドイツ、スイス向けの加工実績から、現状の設備でも、少数のMOX燃料の加工は可能と考えられるが、経済性を確保するためには、設備改造をおこない生産性を向上させることが必要であるため。
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4. |
貴社は元々のSMP設備をつくる際、及びその後の経過の中で財政的援助はしてきたのですか。
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答) |
過去に、財政支援を行ってきたという事実はありません。
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5. |
SMPの現在の生産能力120t/年を何トンまで増やすのですか。
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答) |
経済性を確保するために、ある一定のレベルに生産性を向上させる必要があるが、設備改造後の具体的な生産能力については、商業上の機密事項に当たるため回答は差し控える。
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6. |
改良工事は、製造のどの工程で、どのような改良をするのですか。
(回答できる範囲でいいのでお答えください。)
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答) |
生産能力のボトルネックになっている、燃料棒の製造ラインから、実績があり信頼性のある燃料の製造ラインに設備改造することとしています。
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7. |
貴社を含む日本の顧客は、増強改修費用の全額を負担するのですか、それとも一部なのですか。また、負担額はいくらですか。
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答) |
当社を含む電力10社は、生産能力向上に伴う費用負担をおこなうことになる。
ただし、電力10社が、生産性向上に伴う必要となる費用を、どの程度負担するのかとか、電力10社の負担金額の詳細については、商業上の機密事項であるため回答は差し控えさしてもらいます。
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8. |
貴社はいくらの負担額をひきうけるのですか。
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答) |
当社の負担金額の詳細については、商業上の機密事項であるため回答は差し控えさしてもらいます。
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9. |
負担額の会計上の費目は何ですか。
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答) |
将来的に、MOX燃料の取得価格に導入される支出であるため、核燃料勘定に整理されます。
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10. |
貴社の負担額をMOX燃料に上乗せすると、コストへの影響はいくらですか。或いは燃料集合体の価格全体の何%相当になりますか。
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答) |
詳細は、商業上の機密事項であるため、具体的な数字に関しては、回答は差し控えさしてもらいます。
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11. |
NDAのSMPにおけるPWR用MOX燃料製造実績は何体ですか。
(2002年の操業開始から現在までの実績)
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答) |
スイス向け16体、ドイツ向け8体。
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12. |
改修工事後、関電のMOX燃料は何時製造開始され、いつまで製造する予定なのですか。何処の原発のどの炉のMOX燃料なのですか。
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答) |
当社としては、今後、諸条件が整った段階で、当社のMOX燃料調達プロセスに基づいて契約前に品質保証システムを監査して、SMPがMOX燃料製造メーカとして、当社の要求事項を満たす燃料を、製造する能力があることを確認した上で加工契約を締結すると言うことにしておりますので、現時点で、いつからと申し上げる段階ではありません。
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