[関西電力プルサーマル] |
関西電力は、福井県民と関西の市民に対し |
過去、安全性に係るデータ不正の隠蔽工作を行ったことを |
未だ認めていません |
このような姿勢で新たにプルサーマルを実施することは到底認められません |
公 開 質 問 書 |
関西電力社長 森 詳介 様 |
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2010年6月24日 |
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1999年の「関西電力BNFL社製MOX燃料品質保証データ不正事件」では、国も貴社もデータ不正の隠蔽に深く関わっていたことは、国会の参議院・経済産業委員会に提出された書簡、貴社が受けとっていたBNFL書簡など公になった資料を通して明らかになっており、紛れもない事実です。 しかし貴社は、市民の再三の要求にもかかわらず、自ら行った隠蔽工作の事実を認めること、福井県と関西の市民に詫びること、そして再度のプルサーマル推進に際し、不都合な事実に対して隠蔽工作を行わないことを未だに約束していません。 それ故、以下二点の質問を記したこの公開質問書を貴社に提出し、福井県議会、福井県知事、そして福井県のマスコミや福井県民、関西の市民などに広く公開します。 1999年のBNFL社製MOX燃料品質保証データ不正事件: 1999年の10月1 日、BNFL社製MOX燃料が関西電力の福井県高浜原発4号機に到着した時、すでに次にMOX燃料を使用する3号機用のMOX燃料の品質保証データには不正が行われていたことが、イギリスの新聞紙上で報じられていました。それゆえ、高浜港に到着した4号機のMOX燃料にも不正が行われていたのではないかと疑うのは当然でした。そこで、福井県議会はデータの開示を貴社に要請し、BNFL 社から提供されたデータが福井県情報公開室で10月初旬に公開されました。 しかし、貴社はこのデータを分析しようとしませんでした。そのかわり「不正なし」の最終報告を11月1日にまとめました。11月13日にはBNFL社を通じてイギリス政府が疑義を持つ根拠となる統計的分析結果を受け取っていましたが、それ以降も、「不正なし」を明言し続けました。(この資料は2000年3月1日に判明。) そして、市民が貴社を相手取って11月19日に起こした高浜四号MOX燃料使用差し止め仮処分の裁判で、被告関西電力の証人、桑原茂・原子力燃料部長は「…高浜4号機用のMOX燃料検査データについては、データ流用という不正は認められず、信頼できるデータであると考えます。」とウソの陳述書を裁判所に提出しました。これについて貴社は未だ公的に詫びていません。 貴社は、福井県などに対し、入手していた情報を隠蔽し、真実を握りつぶし、福井県知事が12月17日の県議会最終日にも出されるといわれていたゴーサインを待ちました。 法廷で追い詰められた貴社は、抜き取り検査という検査方法で、安全性に係る品質保証がなされているという原則を裁判の終盤には覆しました。 国会の参議院・経済産業委員会が12月14日深谷通商産業大臣に対し資料請求し、11月8日に日本政府宛にイギリス政府から送られていた「疑いのある燃料は日本にある」と明記してある書簡が12月15日に開示されました(11月8日の英国原子力施設検査局[NII]の書簡には「疑いのある燃料は日本にある」と指摘されていたのです)。貴社は、書簡についてのニュースが全国紙の一面で16日報じられ、それにより、不正(改ざん)が行われたことが衆知の事実となるまで、不正(改ざん)を否定していました。 ニュースが出てしまった16日当日、貴社ははじめて「BNFL社で調査中のところ、高浜4号機用のペレットで、疑いのある新たなロットが見つかったため、4号機用燃料のうち4体を使用しないように」BNFL社から連絡を受けたと、福井県と通産省に報告しました。それを受けて当日福井県から関電に対し、4号機燃料の「8体すべてを使用しないよう」強く申し入れられるまで貴社は8体すべての使用を断念しませんでした(16日当日の夕方)。貴社は、BNFL 社から送られていたイギリス政府が疑義をもっている根拠となる資料を自ら握りつぶしてきた事実を未だに認めておらず、福井県に詫びていません。 |
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質 問 事 項 | ||||||||||
以上は、貴社、関西電力の安全性に関する基本姿勢に関わることです。明確なお答えなしに高浜原発3号機でのプルサーマル実施に踏み切ることはやめてください。 |
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2010年6月24日 | ||||||||||
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス 京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之 大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 |
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(10/06/24UP) |