追加質問書 |
不合格とした4体のMOX燃料 |
「原因はMOX燃料に特有か、工場そのものの問題か」(関電) |
不合格となった原因は解明されていません このまま、2回目のMOX燃料製造を開始すれば、 同様の不合格品が出るのではないですか |
関西電力(株)社長 森 詳介 様 |
||||
2010年2月23日 |
||||
貴社は昨年8月に、メロックス社で製造した4体のMOX燃料を不合格にした旨を発表しました。不合格になった原因などについて、昨年12月21日の福井県原子力安全専門委員会で議論されています。 専門委員会の委員からは、不合格について「MOX燃料に特有な原因であったのか」と質問が出され、それに対して貴社は次のように答えています。「MOX燃料に特有かどうかを含めて、現在、メロックスが、その事象について鋭意原因調査している。ただ、今までにウラン燃料でこういう事象が発生した経験はない。MOX燃料に特有のことなのか、工場そのものの問題なのかは、調査結果次第であり、もう少し調査させていただきたい」(福井県原子力安全対策課議事録より)。この貴社の回答は、メロックス社製MOX燃料の安全性にかかわる極めて重要な問題です。このままメロックス社でMOX燃料の製造を続けることができるのかという問題をも含んでいます。 他方で、この委員会の約1ヶ月後の今年1月26日に、貴社は2回目のMOX製造をメロックス社で行うため、国に輸入燃料体検査申請書を出しています。その中で、この不合格品問題について「メロックスが改善を行ったことを確認している」(6−2頁)と記しています。しかし、不合格の原因はいまだ明らかになっていません。 この問題を含め、以下の質問をします。 |
||||
1.不合格にした4体のMOX燃料の原因究明等について (1)4体のMOX燃料が自主検査の目標値を逸脱した原因は解明されたのですか。 解明されている場合は、その原因を説明してください。 (2)福井県安全専門委員会では、委員から、不合格になった理由等について説明し発表したほうがよいとの意見が出されています。原因が究明されれば公表しますか。 (3)貴社が1月26日に出した輸入燃料体検査申請書(6−54頁)では、次のように記されています。
2.プルサーマルに関する燃料棒内圧評価について 貴社の設置変更許可申請書8(3)−45頁では、「ペレットと被覆管のギャップが増加する圧力」を約19.0MPa〜約20.0MPaと記しています。 (1)「〜」は何による幅を示すのですか。 (2)両方の数値に「約」が付いています。 ・数値自体に幅があるという意味ですか。 ・その場合、その誤差はなんですか。どのように計算したのですか。 (3)輸入燃料体検査申請書2−16頁では、この基準値について、「不確定性も考慮して最も厳しくなるものとして19.0MPa[abs]」としています。 ・幅のある値がなぜ確定値になったのですか。20.0ではなく19.0になったのはなぜなのか、その理由を具体的に示してください。 ・「約」がとれたのはなぜですか。 |
||||
2010年2月23日 グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス 京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之 大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 |
||||
(10/03/01UP) |