関電の温暖化対策・CO2削減対策に関する質問書
■2012年までに、CO2排出量をどれだけ削減、あるいは増加させるのですか
■原発の設備利用率はいくらに設定しているのですか


関西電力社長 森 詳介 様

2008年5月8日

 今年から京都議定書第一約定期間(2008〜2012年)が始まりました。温暖化による環境破壊を防ぐために、CO2の排出量を削減することは、国際的にも急務となっています。 以下に、貴社の温暖化対策に関して質問します。

1.CO2の排出量について
 貴社の1990年度のCO2排出量は4261万トンでした。
(1)2005年度、2006年度、2007年度の排出量の実績はいくらですか。
(2)今年から2012年までの5年間平均の排出量目標値はいくらですか。

2.排出原単位について
(1)1990年度、2005年度、2006年度、2007年度の発電端及び使用端の排出原単位の実績はいくらですか。
(2)今年から2012年までの5年間平均の排出原単位の目標値はいくらですか。
(3)貴社は温暖化対策の目標を、排出量の削減ではなく、排出原単位の低減においているのはなぜですか。

3.原発の設備利用率について
(1)2005年度、2006年度、2007年度の原発設備利用率の実績はいくらですか。
(2)今年から2012年までの5年間平均の原発設備利用率の目標値はいくらですか。その根拠も示してください。

4.京都メカニズム(CDM)について
(1)貴社の温暖化対策では、CDMによる海外でのCO2削減事業等による削減分も含めているのですか。
(2)これまでに獲得したCDMによる削減量はいくらですか。それにかかった費用はいくらですか。
(3)2012年までに組み込む予定のCDMによるCO2削減量はいくらですか。それによる排出原単位の削減分はいくらですか。費用はどれほどですか。
(4)CDMによって海外でCO2削減しても、貴社がその分排出量を増やせば、地球規模ではCO2は削減されないのではないですか。

2008年5月8日

  グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
    京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952

  美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
    大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

(08/05/15UP)