関西電力社長 藤 洋作 様 2004年5月7日 5月6日、定検中の大飯3号機の原子炉容器上蓋管台にひびを割れが生じ、一次冷却水が漏洩していることが目視で確認されました。上蓋管台のひび割れは、国内初めてのことです。以下、この件に関連して質問します。1.大飯3号機の上蓋管台の損傷等について (1)大飯3号機の制御棒駆動装置取付管台(bS7)、温度計取付管台(bU7)のそれぞれのひび割れについて、傷の箇所、傷の大きさ等、詳しく説明してください。 (2)残り68本の管台の検査方法、検査結果を示してください。 (3)温度計シールハウジングと同様箇所の検査方法、検査結果を示してください。 2.貴社の「傷の進展予測」について 貴社は2002年に、上蓋を取り替えていない、高浜3・4号、大飯3・4号については、原子炉頂部温度低減化工事を行っているので、ひび割れは、今後約20年間(20万時間)は起きないという「傷の進展予測」を発表しました。このことは、私たちとの交渉でも繰り返し述べ、さらには貴社のホーム・ページでも公開されています。 しかし、大飯3号機での管台ひび割れは、その予測からわずか2年後に起きました。 (1)2002年の貴社の「傷の進展予測」は間違いであったことを認めますか。 3.大飯3号機と同様に上蓋を取り替えていない高浜3・4号機、大飯4号機について 高浜3・4号機、大飯4号機でも、上蓋管台にひび割れが生じている恐れがあります。大飯4号は1993年2月の運転開始以来、一度も上蓋管台の検査を行っていません。高浜3号では93年11月に、高浜4号機では94年1月に、上蓋管台のECT検査を行っただけで、その後約10年が経過しています。今回の大飯3号機は運転開始から約12年で貫通亀裂が生じました。 (1)上記3つの原発の運転を止めて、直ちに上蓋管台を検査すべきだと思いますが、どうですか。 4.検査機器の性能について 上記、各検査においては、検査機器の性能が重要になります。女川原発1号機では、再循環系配管の傷の深さについて、超音波探傷検査では深さ1oとされた傷が、実際には8.5oであった事は、記憶に新しいことです。 (1)貴社が上蓋管台等の検査に使用する検査機器の性能について説明してください。 2004年5月7日 グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス 京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之 大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 |