補 充 質 問 書



関西電力社長 藤 洋作 様

2004年1月21日

1.10月23付「報告書」の性格について
(1)貴社の10月23日のプレスリリースの内容について
 プレスリリースでは、報告書の性格について下記のように書かれています。※【資料5】
「従来から当社は、全社的に品質保証活動の改善に向けた取り組みを継続して行っていますが、本日は、このうちMOX燃料のデータ改ざん問題に関する内容について、ご関係の皆さまにご確認頂くためにとりまとめを行ったものです。」

[1] 「全社的な品質保証活動の改善」とは何を指すのですか。

[2] 今回の報告書は「MOX燃料のデータ改ざん問題に関する内容について」という部分に限定したものですか。

(2)「報告書」のP2「はじめに」の内容について
 「はじめに」では、「本報告書は、当社がBNFL製MOX燃料問題発生以降、MOX燃料調達を中心として取り組んできた品質保証の改善状況についてとりまとめたものであります。」と記載されています。※【資料6】
[1] ここでは「BNFL製MOX燃料問題発生以降」を対象としていますが、これは、BNFLのデータ改ざんだけにとどまらず、COGEMA社での燃料廃棄問題も含んでいるということですか。

[2] そうでない場合は、COGEMA問題はどういう扱いになるのですか。

(3)「報告書」の「はじめに」は、「MOX燃料の調達を進めてまいる所存であります」と結ばれています。MOX燃料製造契約にあたっては、貴社としてはこの「報告書」で十分だという見解ですか。

2.COGEMAのMOX燃料問題に関する貴社の責任について
 「報告書」のP8.3.1−(3)では、※【資料7】
[問題点]として「なお、規制当局から新たな要求事項として『製造期間を通じてMOX燃料加工工場に社員を派遣し、製造開始後のMOX燃料加工事業者の製造状況及び品質保証活動について確認すること。』が示されたため、対応する必要があった。」と書かれています。
 そして、これに対する貴社の認識として、「この問題点については、当社が元請会社のMOX燃料調達に対する品質保証活動が不十分であるとの認識に欠けていたことによる。」と記載されています。
[1] 60億円の賠償金を支払って製造中のMOX燃料を廃棄したCOGEMA問題について、貴社の責任を認めたということですか。

グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之