「MOXサイクル図はぐるぐる回る訳ではない」「定性的に回るだけ」(関電) 「第二再処理工場は、仮定の話ではなく、具体的に決まっていないだけ」(関電) 実現の目処もない第二再処理工場など持ち出して、 関電の宣伝はまるで「原野商法」です
質問2は、 MOX燃料が何度もリサイクルされ、ぐるぐる回っている広告の図についてだ。
さらに、この図に書かれている「再処理工場」とは、六ヶ所再処理工場ではなく、「第二再処理工場」のことである。第二再処理工場など具体的な計画もないのに、あたかもそんな計画があるかのごとく宣伝するのはおかしいと追及。しかし、「国のエネルギー計画で核燃サイクルを進めると決められている」と何度も繰り返す。「第二再処理工場は2010年頃から検討」となっていると関電も回答しているではないかと言うと、やっと「そうですが」と認める。具体的な目処もたっていない「第二再処理工場」を持ち出して、仮定の話で宣伝するなどとんでもないと厳しい声が相次いだ。すると「第二再処理は仮定というのではなく、具体的に決まってないということ。具体的計画がないだけです」と。これには参加者全員が怒り、呆れてしまいました。「仮定だから、具体的に決まってないということだろう」。決まってもいないことを出来るかのように宣伝して、「原野商法」そのものだと批判が飛んだ。 またこの第二再処理工場は、現在問題になっているバックエンド費用18.8兆円の中にも入っていない。いろんな事を言いながらも関電もこのことは認めた。しかし広告には、MOX燃料のリサイクルには19兆円の何倍ものお金がかるということは一切書かれていない。「宣伝するのなら、19兆円の何倍、何十倍もの費用を負担してもらいますと広告にも書きなさい」、「都合の悪い事は何も書いていない」と批判の声が続いた。 最後に、第二再処理工場ができない場合はプルサーマルをやめるのかと追及すると、「仮定の話には答えられません」と居直った。自らが宣伝しているMOX燃料のリサイクルが全く仮定の話であるのに、都合の悪いことになると「仮定の話には・・」とどこかの首相のお得意のセリフをまねていた。 結局、第二再処理工場という「仮定」の話しをもとにしているだけで、実際は、関電が最初に答えているように、永久に、「発電所で貯蔵・管理する」しかないのだ。プルサーマルを行えば、高浜町は使用済みMOX燃料を核のゴミとして永久に引き受けることになる。 |