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12月19日、衆議院第一議員会館多目的ホールにて、原発の運転再開に反対する政府交渉を行った。全国125団体が共同で質問・要請書を提出した。北海道、青森、宮城、新潟、静岡、佐賀・福岡の立地県からの参加者を含め110名が参加した。服部良一議員、福島みずほ議員も出席された。政府側は、原子力安全・保安院と原子力安全委員会事務局から8名が出席した。交渉は、午後2時半から約3時間にわたった。 保安院は、ストレステストの評価を早ければ年内にも出し、来年2〜3月に運転再開を強行しようとしている。福島原発事故の実態も原因もまだ解明されておらず、福島事故の調査とは切り離し、ストレステストで運転再開しようとしている。 しかし、今日の交渉では、以下のような重要な点が確認された。運転再開を止めるため、最大限活用してこう。これらを地元や周辺自治体、人々に広めていこう。 [地震による配管破損等について] ●解析の結果、地震直後に0.3cm2のひび割れが入った可能性は否定できない。 ●福島第一原発1号のモニタリングポストMP3の「HiHi警報」は、放射能が敷地に放出された可能性を否定できない。 ●17:50に、原子炉建屋内に放射能が放出された可能性を否定できない。 ●福島原発事故の実態と原因は「まだ分からないことが多い」。 ●ストレステストの判断基準はいまも持っていない。なんらかのものが必要。 [原子力防災計画の見直しと原発の運転再開について] ●30〜50q圏内では、原子力安全協定が結ばれべき。 ●運転再開については、安全協定が結ばれる地域への説明と理解が必要。 ●スピーディの情報等、国が持っている情報は可能な限り提供すべき(安全委員会事務局) 国会の事故調査委員会は今後半年かけて事故調査報告書をまとめる。保安院は、国会の事故調査委員会とは関係なく運転再開の準備を進めると語った。国会の調査を重視するよう声を強めていこう。 2011年12月19日 国際環境NGOグリーンピース・ジャパン 国際環境NGO FoE Japan 福島老朽原発を考える会(フクロウの会) グリーン・アクション 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会) |
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(11/12/19UP) |