「小さな狐はじっとしている。戦争の犬達が彼らを殺してきた。」これらは戦争に関してコメントしている、有名な黒人の詩人であり作家のラングストン・ヒューズの言葉です。彼がそれをもっと巧く言ったなんてとうてい考えられません。 ハンターズ・ポイント以上に戦争の衝撃を感じた地域はほとんどありません。 戦争の衝撃は、遠く離れた国での、海の向こうでのことに過ぎないとは感じらませんでした。それは、自分自身の裏庭のまさにここにあります:放射線被曝からの、化学物質による汚染からの、および軍隊が移動し混乱を後に残す時に続いて起こる経済荒廃からの、死と病。 合衆国政府軍によるアフガニスタンへの爆撃は、ハンターズ・ポイントに直接結びついています。アフガニスタン攻撃で最近使われた劣化ウランと呼ばれる放射性物質が、海軍によって最初にテストされたのは、ハンターズ・ポイント海軍造船所でした。 合衆国は現在、エネルギー省の設備で、屋外に積まれた何十万トンもの劣化ウランを保有しています。それは最も核分裂を起こしやすい同位体(3のうちの1つ)が天然に存在するウランから抽出される時に、後に残るものの99.5パーセントを占めます。抽出されたウランは、核兵器や原子炉の核燃料として使用されます。廃棄される99.5パーセントは、それが出て来た鉱山に戻すことができません、なぜなら、粉砕し処理した後に、それが鉱山から取り除かれたより量が大きくなるからです。「劣化ウラン」は、それが放射性ではないことを意味しません。それは非常に放射能が強く、すべての生き物にとって、非常に危険です。 国防総省は、兵器の中で劣化ウランを使用するうまい考えを思いつきました、なぜなら:それは非常に密度が高く、そのことは戦車等を破壊するより大きな貫通力を与えるからです;それは「自燃発火性」であり、命中した瞬間に、それは炎と煙をともなって爆発し、非常に微細な放射性粒子を生み出し、大気中で「雨に流される」まで、それは長距離を移動し、浮遊し続けることができることを意味します。それは安く、そして処分のための責任をエネルギー省から民間人(それは私達を意味する)と環境に引き渡します。 劣化ウランは非常に放射能が強いため、それは戦場が片付けられた後も、生き物の内部に長く作用し続けるでしょう−遅発性の影響のため、人生の残りの期間、兵士や民間人に影響を与えます。ウランの半減期は45億年です。半減期の10倍の期間で放射能は些細な量になります。450億年で、それはもはや危険ではなくなるでしょう。言いかえれば、それは国防総省にとっては「楽し」く、それは武器メーカー(彼らはそれを作ることによりよい利益を手にする)にとっては「安」く、そして(480,000トンの在庫を抱えている)エネルギー省は「よい厄介払い」だと言います。 海軍は、ハンターズ・ポイントで1977年に劣化ウラン弾の初めてのテストを行いました。米艦船ビゲローから、ファランクス兵器システムが、毎分3000発の劣化ウラン貫通弾を発射しました。そのテストは予想を超えて、そして23の米国海軍と14の外国の軍事システムの注文を満たすために、1978年に製造を開始しました。 「イボイノシシ」という愛称で呼ばれた軍のA-10サンダーボルトIIは、湾岸戦争で300〜800トンの内、最も多くの劣化ウラン弾を発射しました。エイブラムス戦車、海兵隊のM-60、米国のF-16、および米国のアパッチ・ヘリコプターは、劣化ウラン兵器を発射できるようにしていました。多くの巡航ミサイルは劣化ウランのバラストを含んでいます。 劣化ウランの使用は隠されていませんが、健康被害は隠されてきました。湾岸戦争症候群は、兵士を殺したり不具にしたり病気にしただけでなく、彼らはそれを家族にもたらしました。ミシシッピーの251人の湾岸戦争帰還兵の家族に関する研究では、彼らの子供の67パーセントが目、耳あるいは脳のない状態で生まれ、指の融合、血液感染症、呼吸器障害、甲状線と他の内蔵奇形を持っていました。 合衆国は、劣化ウラン弾を製造し、39の州でテストしました。インディアナ州のジェファーソン性能試験場(Jefferson Proving Ground)での除染費用は、78億ドルになるでしょう。 劣化ウランは除染されませんでした、しかし、国防総省はその地域を閉鎖しました。これらの試験区域の近くに住んでいる地域の人々は、被曝し続け、健康問題に苦しむでしょう。 40年間、北カリフォルニアのシエラ陸軍倉庫(Sierra Army Depot)は、数百万トンの古い弾薬を燃やしてきました−それは湾岸戦争全体で使用されたより20倍の劣化ウランを含んでいます。重金属、ホスゲン・ガスおよびダイオキシンでいっぱいの放射性の煙と灰は、風下に住んでいる多くのアメリカ先住民と同様に地元の人々をも汚染しました−特にピラミッド・レイク・パイユート族の特別保留地(Pyramid Lake Paiute Reservation)。 それらの地域社会での健康問題はすさまじいものになってきています。シエラ陸軍倉庫は、覆いのない穴で古い弾薬を燃やしました−そして、それはカリフォルニアにおける大気汚染への単独で最大の要因でした−17〜23パーセント。元ピラミッド・レイクの部族長(Tribal Chairman)であるノーマン・ハリーと、ネバダ上院議員ハリー・リードは、それを閉鎖するために他の人々と共に活動しました。1か月前に、ラッセン郡は、シエラ陸軍倉庫のための焼却許可を更新することを、最終的に拒絶しました。 合衆国は、湾岸戦争、コソボ、セルビア、ビエケス島および日本の沖縄の近くの鳥島で劣化ウラン兵器を使用しました;また少なくとも23ヶ国に劣化ウランを売り、大きな利益をあげました。先に述べたように、劣化ウランは米国と英国の軍隊がアフガニスタンに対して使用している兵器の一部です。 湾岸戦争以来、湾岸諸国を汚染している劣化ウランは、風が強い日にはギリシアとブルガリアでガンマー線測定器で検知されることができます。それは「生み続けられ」そして殺しつづける兵器なのです。 劣化ウランはまた、商用および軍用機でバランサーとして使用されています。 9月11日に、ハイジャックされた飛行機はペンタゴンに墜落しました。「放射線と公衆健康プロジェクト」の研究仲間であるジャネット・シャーマン博士は、9月6日のハンターズ・ポイントでの記者会見で、[9.11の]数日前に話していました。9月11日の攻撃の後、シャーマン博士は、ペンタゴンから7マイル離れた彼女の家の中で放射線の高いレベルを検知したと、原子力資料情報サービス(Nuclear Information Resource Service)に通知しました。シャーマン博士は、ハンターズ・ポイントを訪問すめために彼女が借りていたガンマ線測定器をまだ持っていました。環境保護局、FBI、危険物処理班(Hazardous Materials Response Units)を含む他の連邦機関、米陸軍予備役(USAR)チーム、地元の消防署およびヴァージニアHAZMATは、通知を受け、そしてペンタゴンで調査が始まりました。 衝突からのたくさんの瓦礫は放射能を持っていることが判明しました、しかし、地域Vの環境放射線モニタリング・オフィスの環境保護局職員ビル・ベリンガーは、原子力情報供給サービスのダイアンD'Arrigoから連絡を受けた時、関心を示しませんでした。ベリンガーは、それが恐らく劣化ウランであることを示唆し、そしてアメリシウム241もまた衝突現場に散乱しているだろうと言及しました。彼は、劣化ウランが放射線学的に有毒ではないと確信していましたが、エアロゾル状で散布された場合、それはより大きな危険があるとコメントしました。 消防士、ペンタゴンの職員および付近の地域の人々は、炎からの煙および灰を吸い込みました。私達を守っていると思われる機関は私達を守っていません。追加の調査はありませんでした。 またニューヨークの世界貿易センターについてはどうでしょう?放射線問題は、主要メディアではほとんど報道されませんでした。それはタブーにされた話題であり、静かな殺人者です、ハンターズ・ポイント居住者がよく知りすぎているように。 この国で真の愛国者は2人の女性です:既に戦争で混乱した国の不必要な一層の荒廃に「ノー」と言ったバーバラ・リーと、ドナ・スプリングです、彼女たちはバークレー市議会でその問題を取り上げました。バークレーは、アフガニスタンへの爆撃をやめるよう要求した決議を可決した、合衆国で唯一の市です。 私達がアフガニスタンでの軍事行動に賛成しても賛成しなくても、賛成あるいは反対を言う権利を私達に与えるために、私達の闘士たちは何百年もの間、闘ってきました。戦争はまた、私達の「指導者達」がどのように私達に血を流させるかでもあります。国外でと同じように国内においても、それは[戦争は]経済的に、放射線学的に、および化学的に国土を徹底的に破壊しています。 ルーレン・モレ 環境地質学者であり独立系科学者 |