4月28日の交渉で回答のなかった劣化ウランに関する質問書と電話回答



関西電力株式会社社長  藤 洋作 様
                                                       2003年5月20日
青字は、5月20日の関電広報部員による電話回答

(1)貴社がUSEC社に引き渡している劣化ウランについて、4月28日の交渉では「USEC社から平和目的以外に利用されないことを確認している」とのことでした。しかしこれは、2003年4月9日付確認事項における質問「劣化ウラン弾の原料として使用されていないという確かな確認・確約はありますか」に対する回答になっていません。劣化ウラン弾に使われていないという明確な確認・確約があるのかどうかを明らかにしてください。
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「平和目的以外には使っていない」とは、軍事目的のために使用されていないということを確認している。軍事目的とは、劣化ウラン弾の原料に使われていないということ。

(2)引き渡した劣化ウランの取り扱いについて、USEC社との間で確認文書を交わしているとのことですが、正式な文書名、文書を交わした年月日と文面を公表してください。公表できないのであれば、公表できない理由を説明してください。
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・上記確認について、平成13年(2001年)7月頃に確認の文書を、関電とUSEC社の間でかわしている。将来にわたってもそうであることを確認している。過去についてはこの文書で確認できる。
・この確認文書は、劣化ウランが軍事利用されないということのみについての確認書である。
・平成13年7月の何日かについては、「確認する」となりました。国の答弁書は7月10日に出されています。
・文書そのものを公開してほしい、少なくとも文書名を明らかにしてほしいと言うと、「契約内容にかかわるため公開できない」との返事。しかし、文書は「劣化ウラン弾に使用されていない」という内容だけの文書のはずです。濃縮契約などとは別の文書なのに、「契約内容」とはおかしいな話です。結局、再度所管部門に問い合わせるとのこと。
・私達が劣化ウランの問題を追及し始めたのは2001年(平成13年)2月以降です。この年の7月には、国の答弁書が出ています。なんらかの関係があるのかもしれません。

(3)USEC社における貴社の劣化ウランの管理形態・体制を明らかにし、劣化ウラン弾の原料として使用されていないことが具体的にどう保証されているのか説明してください。
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・ひきとらない劣化ウランについては、USEC社が管理することとなっており、アメリカの国内法規に基づいて保管管理されていると理解している。
・結局、「関電分」というような別管・別保管にはなっていないということです。「文書確認」が具体的に実行されているかどうかは、関電は確認しようがないということです。



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