原子力発電会社の幹部達は、南部ネバダ州ラスベガス北西のユッカ・マウンテンを取り巻く砂漠が、永久に、彼らの放射性廃棄物[=使用済核燃料]のための埋葬サイトとして犠牲にできる、と議会を納得させた。西部の全ての砂漠地帯を不毛の荒れ地と見なす彼らは、ユタ州のスカル・バレーにあるゴーシュート・インディアンの保留地を、彼らの使用済核燃料の一時的な貯蔵サイトと・・自信をもって提案した。そして、どうして彼らはそんなことができるのか?エネルギー省、議会およびブッシュ大統領は、ユッカのメイポールのまわりで腕を組んで浮かれて踊り廻る仲間だからなのだ。南部ネバダのユッカサイトが操業するまでの、ユタ州での地上の中間貯蔵施設なんて楽勝だと考えたに違いない。 驚き、驚き。それは楽観。原子力規制委員会の許可委員会はその提案を却下した。なぜなら、その砂漠や少なくともその上空は、要するに、単なる「荒れ地」以上のものだったからである。ユタ州ソルトレーク市の北部にあるヒル空軍基地で、パイロット達は、訓練のためにその提案されたサイトの上空を使用する。許可委員会のメンバーは、飛行機が備蓄された廃棄物に墜落した場合に起こる事を心配したのだ。もちろん、それは第一級の災害になるだろう。使用済核燃料の貯蔵容器のどのような破損でも、四方に放射能をばらまくことができるだろう、何千ではないとしても何百の人々の命を危険にさらしながら。 (もしユッカ・マウンテンへの途中で、トラック一台分か列車一台分の核廃棄物が攻撃される事故の場合でも、類似の事が起きるだろう。) 当然の疑問は、したがって、ネリス空軍基地射爆場内に位置するユッカ・マウンテンは、どのように安全であると考えることができるのか、ということだ。スカル・バレーが上空からの危険のために、核廃棄物貯蔵の一時的サイトとして適切でない場合、永久サイトとしてのユッカは、どうやって同じ危険から免れるというのか?浮上するであろう一つの答えは、スカル・バレーでの廃棄物は地上保管として提案さているということだ。ユッカ・マウンテンは地下貯蔵として設計されている。けれども、ユッカには多様な多くの積み荷の廃棄物が日々到着するため、埋葬を待って、野外で積み上げられた何千トンもの使用済核燃料がどんな時でも存在することになる。 ユッカ・マウンテンの上空は年間20,000回の軍事飛行の現場であると、空軍は2001年に報告した。それは壊滅的な災害として年間20,000回の可能性である。私たちは、ユッカの許可に関する審議の時に、NRCがスカル・バレーを拒否した自らの理論的根拠を思い出すことを望む。 |