8/31関電交渉 速報

「担当部署の職員は出さない、文書回答もしない」は、広報部長の判断
改善策は「3人でがんばって勉強すると誓いあった」


 8月31日、午後2時から4時まで関電交渉を行いました。8月28日付の申入書に即して、関電の回答を得るためです。関電側の出席者は、庄野広報部長、小松課長、岩崎課長の3名でした。
 冒頭、「国から指導があったことを私が知らなかったことをお詫びします」と広報部長が述べ、3名は深々と頭を下げました。

■関電の言う、経過はこうです。
8月16日午前、関電東京支店の原子力担当の横山課長が経産省に呼ばれ、市民団体から要望書が来ていることを知らされた。同日、そのことを東京支店から連絡を受けたのは、庄野広報部長本人でした。その後3人で話し合って、東京支店に連絡。午後3時過ぎに、東京支店から国に対して、庄野部長の言葉として「今後ともご理解が得られるよう対話していきたい」と説明したといいます。

■国から、指導文書があったのは8月23日でした。23日3時頃に東京支店から電話とFAXがあり、小松氏がそれに対応した。庄野部長は8月23も24日も出張、27日月曜日は多忙で、国からの指導があったことは知らなかったと言います。しかし、27日昼の「毎月26日に関電前にランチタイムに集まる女たち」等とのやり取りでは、指導文書が来ていることをまだ知らなかった庄野部長は、「24日は出張していたが、23日は本社にいた」と胸を張って答えていたのです。今日は一転して、両日出張とのこと?!。16日に、国から連絡があったことを知りながら、その件についてフォローしていなかったのかと追及されると、「多忙で小松君と話ができなかった。内部の連絡不行き届きで、お詫びします」の一点張り。結局、国からの指導があったことを知ったのは、27日午後2時過ぎとのことでした。その後、この「不祥事」を担当役員に報告したとのことです。

■今までの市民に対する対応についてどう考えているのかと追及されると、庄野部長は「基本的にはいいが、部分的には改善する必要がある」「口べたなのですぐに答えられない」「勉強不足で」と話し始めます。「福井県・高浜町に使用済み核燃料搬出を伝えた日時はいつかと質問されて『事前です』では答えになっていないだろう」と問うと、最初は「その返事でいたしかたない」と何度も答えていましたが、追及されると「申し訳なかった」と、しぶしぶ回答になっていないことを認めました。

■関電としての今後の改善策は、なんと「3人で、がんばって勉強していこう」「3人で直していこうと誓い合った」というものでした!具体的改善策として私達が要求していた、担当部署の職員を交渉に同席させること、回答は文書でも出すようにという要求に対しては、「それはできない」「申し訳ないが理解してください」「口頭で御容赦願いたい」を繰り返すばかりです。担当者は交渉に出さない、文書で回答しないは、庄野部長の判断で決めたことだと言います。その理由はというと、「広報が窓口一本化しているから」「回答は記憶にとどめればいい」等と全く理由になっていません。参加者の怒りの声に対して、庄野部長は、「改善策については、宿題にさせて下さい」「改善策については国に伝えます」と答えざるを得なくなりました。

■申入書の3番の輸送容器に関する質問は、担当の職員が出てこなかったため、広報だけの回答は聞けないとして、次回、担当者出席の上で回答するよう要求しました。関電が国に出した「MOX輸送容器の設計承認申請書」については速やかに出すよう要求しましたが、なんと「現在マスキング中でまだ出せません」との回答でした。

■交渉は9月第二週に、今回の継続として改めて行うことになりました。
国からの回答を広報部長が知らなかったことが発覚したため、関電は、国に対するパフォーマンスとして「申し訳ありませんでした」を繰り返すことだけにやっきとなっていました。次回交渉までに、具体的な「改善策」を明らかにすべきです。



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