8月4日(火) ストップ!川内原発
再稼働ありきの高経年化審査を問う
<緊急院内集会と政府交渉>



川内原発が再稼働間近となっていますが、老朽化(高経年化)で大きな問題を抱えています。32年目の1号機は、新規制基準の審査とは別に老朽化(高経年化)審査が未了であるのに再稼働させようとしています。

そのことを指摘すると、こんどは再稼働の日程にあわせて審査を、8月5日に強引に終わらせようとしています。本末転倒です。

手続き上の問題だけでなく、主給水系配管の腐食減肉を想定した評価で、許容値ギリギリの危険個所も見つかっています。なおさら慎重審査が必要です。

スケジュール優先のずさん審査は許されません!政府交渉で、現場検証や意見聴取を含む慎重審査を迫り、再稼働への動きにストップをかけたいと思います!鹿児島からも駆けつけます!ぜひご参集ください!


ストップ!川内原発 再稼働ありきの高経年化審査を問う
 <緊急院内集会と政府交渉>

日時 8月4日(火)13:30〜17:00
      13:00〜 衆議院第一議員会館ロビーにて通行証配布
      13:30〜15:00 院内集会
      15:00〜16:30 政府交渉
      16:30〜17:00 まとめ
場所 衆議院第一議員会館第6会議室
資料代 500円
主催 川内原発30キロ圏住民ネットワーク/反原発・かごしまネット/
   玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/
   グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/
   原子力規制を監視する市民の会/国際環境NGO FoE Japan 他(調整中)
問合せ 090−8116−7155(阪上)


高経年化検討チーム会合での九電説明資料

補正書の耐震評価は以下の別紙5にあります。
http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000061.html


<事前質問>

1.川内原発1号機の高経年化対策に関して、7月3日の九電の補正申請において、主給水系配管の腐食減肉を考慮した耐震安全評価の疲労の評価が許容値1に対して0.991と非常に厳しい評価となっている件について

(1)どの部位について、どのような劣化をもとに、どのような劣化を想定したのか、具体的に明らかにされたい

(2)他は運転開始60年を想定しているのに、ここだけ運転開始40年を想定した評価としているのはなぜか。また、ここだけ必要最小肉厚でなく、実測値に基づく推定値を用いているのはなぜか。

(3)将来の肉厚の推定や厚みの実測について不確かさは考慮されているのか

(4)これだけ厳しい結果が出た以上、評価ポイントを増やすなり、配管の交換を検討するなりの対応が必要ではないか

(5)4月に行われたとされる現場検証では何を検証したのか。この部位は確認したのか

(6)上記事例(配管の内面からの腐食)では3つの部位について評価を行っているが、代表部位、評価部位の選定について、全体で何か所の部位があり、何か所調べていて、そこから何か所をどのように選定したのか、選定の数と考え方について、配管を例に説明されたい

(7)SS1に比べてSS2の評価対象が非常に少なくなっていることについて説明されたい

2.補正申請は、基準地震動の変更に伴うものであり、内容的には本申請に等しく、また非常に厳しい部位が見つかっていることからも、審査に際しては、追加の現場検証や外部有識者からの意見聴取などが必要だと思われるがいかがか

3.3・11事故により破断した可能性が指摘されている福島第一原発1号機の非常用復水系配管について、直前の高経年化評価で、厳しい評価が出た部位に挙げられていた。このことからも厳しい評価が出た部位については現場検証が必要だと考えるがいかがか。

4.審査が30年を経過したことについて

(1)規制庁は「法的には申請が間に合えばよい」「規則上、結果は問わない」と述べているが、申請さえすれば内容は問わないというのであれば、規制の意味がないのではないか

(2)7月3日の九電の補正申請は、内容的に、実用炉規則92条にある保安規定の「申請」に相当するのではないか。その場合、30年を経過していることから、実用炉規則82条・92条に抵触すると考えられるがいかがか

5.湧水を集めるための配管が破損した場合、原子炉建屋の接地率が65%を下回る可能性があると考えられ、この配管も評価対象とすべきではないか。また川内原発1号機の10年間の湧水の最大量は何トンか

6.再稼働の日程に合わせて審査を終わらせるとの報道が流れているが本末転倒ではないか。福島原発事故を受けて、より慎重で丁寧な審査が必要で、そのために再稼働を延期させるべきではないか


(2015/7/30UP)