「原発事故子ども・被災者生活支援法」− 復興庁の基本方針案は法を骨抜きに

 9月9日 基本方針案の見直しを求める緊急集会
  ゲスト 満田夏花さん(FoE Japan)
       うのさえこ さん(福島市から福岡を経て京田辺へ避難)
       山田由美子 さん(千葉県柏市から京都市に避難)
       齋藤夕香 さん(福島市から京都へ避難、さぽーと紡代表)


 汚染水問題をはじめ深刻で政府の無責任ぶりが次から次へと明らかになる中、今度は、復興庁による被災者支援の骨抜きの動きです。

 議員立法で成立してから1年以上たなざらしにされてきた「原発事故子ども・被災者生活支援法」について、復興庁は8月30日にその基本方針案を示しました。しかし、この基本方針案では、被災者の権利が守られません。被災者の声や支援を続けている市民団体の声は一切反映されていません。
 復興庁は9月13日までパブリック・コメントを実施するとしていますが、この期間も短すぎます。

 8月24日大阪での講演集会で、長谷川克己さんは「国や自治体が避難の権利を認める施策を実施しないことが、最大の問題」と訴えました。復興庁は被災者の声を踏みにじろうとしています。

 緊急ですが、支援法成立と基本方針の具体化を求めて活動を続けているFoE Japanの満田夏花さんを迎えて、集会を行います。復興庁の基本方針の問題点などについて、じっくりと解説してもらいます。また、京都に避難されているうのさえこさんから、切実な声を伝えてもらいます。議論を通じて、関西からも公聴会を開くよう求めていきましょう。

  ◇日時:9月9日(月) 午後6:30〜9:00 (開場6:15)
  ◇場所:下京いきいき市民活動センター 別館集会室101
       JR京都駅(北側)塩小路通りを東に約15分
       京都市下京区上之町38番地
  ◇ゲスト:満田夏花さん(国際環境 NGO FoE Japan)
        うのさえこさん 他 (京都に避難している母親)
  ◇参加費:500円
  ◇主催:グリーン・アクション/美浜の会
    協力:おおい原発止めよう裁判の会/国際環境 NGO FoE Japan
       /使い捨て時代を考える会

【復興庁の基本方針の問題点】
・対象地域は狭すぎます。避難指示区域とその周辺を除く福島県浜通・中通りの33市町村だけを対象にしています。
・法律では「一定の基準」以上の地域を対象地域とすると規定していますが、これを無視しています。少なくとも、1ミリシーベルト以上の線量の地域を対象地域とするべきです。
・居住者・避難者・帰還者がどのような支援を受けられるのか書かれていません。
・避難の権利に関する施策がありません。帰還を促すものになってしまっています。

【関連情報】
◎【共同声明】 被災者の声なきままの基本方針案は手続き違反既存施策の寄せ集めはもうたくさん(PDF)
◎被災者支援の基本方針案を批判 2013年8月30日16時32分(NHK)
◎復興庁 子ども被災者支援法基本方針(案)概要

2013.8.31

グリーン・アクション
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美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
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(2013/08/31UP)