関電と保安院は、活断層の可能性を示唆する図面を隠し続けてきた 大飯原発敷地内の断層(破砕帯)は活断層の可能性が濃厚 |
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大飯原発断層の掘削調査を実施させ、大飯原発の再稼働を止めよう! | |||
7月8日 緊急集会 ゲスト:渡辺満久さん | |||
大飯原発運転差し止め裁判原告、支援者の皆さん 政府と関西電力は、全国の強い反対の意思と行動を踏みにじり、7月1日に大飯原発3号機の原子炉起動を強行しました。私たちは、これを断じて許すことはできません。 同時に、一刻も早く3号機の運転を止め、4号機の起動を止めるために、これまで以上に強い決意と全国の固い連帯のもと、運動を進めていきましょう。 再稼働を止める大きな焦点は、大飯原発敷地内の断層(破砕帯F−6)の調査を実施させることです。7月3日の国の委員会(地震・津波に関する意見聴取会)では、「関電がまだ資料を出してこない」との理由で、大飯の破砕帯については議論を先送りしてしまいました。出席した委員会も、資料が出ていないことを批判しました。 資料は出さずに、再稼働は強行するなど許せません。即刻、現地での掘削調査を行うべきです。 集会では、渡辺満久教授をゲストに迎え、6月27日の大飯原発敷地内での視察結果について詳しく報告していただきます。7月9日は、裁判の第3回審尋です。法廷内外の取り組みについて、ともに議論を深めていきましょう。
◆関電と保安院は、活断層の可能性を示唆する図面を隠し続けてきた 関電と保安院はこれまで、耐震バックチェックの委員会で、この断層は活断層ではないと結論づけてきました(2010年)。しかし、その審議の過程では、活断層の可能性を強く示唆する図面(トレンチ北側図)は隠し続けてきました。大飯原発の設置許可申請書には、北側と南側の図面を掲載しているにもかかわらず、委員達には問題の北側図を見せなかったのです。 ◆専門家が活断層の可能性を警告。大飯原発敷地内調査で、掘れる箇所も確認 渡辺満久教授(東洋大学・変動地形学)は、図面などを検討され、F−6断層(破砕帯)が活断層の可能性が高いと警告されています。 6月27日には、超党派の5名の国会議員と渡辺教授が、大飯原発敷地内を視察されました。その結果、F−6断層が走っている場所で、掘削可能な地点が3点あることが特定されました。掘る作業は数日で可能であり、埋め戻しも含めて1週間で作業を終えることができます。 ◆重要な施設がF−6断層を横断して設置されている。 F−6断層が活断層なら、大飯原発の運転・設置も無効になる この視察によって、非常用取水路(耐震Sクラスの施設)がF−6断層を横断するように設置されていることが、関西電力の説明で明らかになりました。原子力安全委員会の「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」では、Sクラスの施設を活断層の上に設置することは禁じられています。F−6断層が活断層である場合には、運転はおろか、設置そのものが無効となります。 ◆敦賀原発では、4月の現地調査で、活断層と認定されました 今年4月には、国の委員会(地震・津波に関する意見聴取会)が敦賀原発の敷地内調査を行い、設置以来約40年間、活断層ではないとされていた断層が、活断層であることが明らかになりました。この敦賀原発の断層についても、渡辺教授は2008年から活断層であると警告されてきました。 原子力安全・保安院の判断が間違っていたことが明らかになったにもかかわらず、そのことについての反省は一言もありせん。このように、自らの誤りを認めることのない保安院が、大飯原発の断層について活断層ではないといい続けているのです。
大飯原発運転差し止め裁判原告団 連絡先:美浜の会 大阪市北区西天満4−3−3星光ビル3階 TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581 |