(創刊:2001年8月18日)
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★メディアの危機を訴える市民ネットワーク┃メ┃キ┃キ┃・┃ネ┃ッ┃ト┃
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                        メール・ニュース vol.6(1) 発行:2002年2月16日
                           登録者数:302人
                            http://www.jca.apc.org/mekiki/index.html
                 《↑HPが引越ししました。ご注意を!》


■去年の10月半ば、アフガニスタン南部に潜入したカルザイ氏をタリバーン軍
が襲った。米国防長官によれば、氏は救援の米軍ヘリでパキスタンに脱出したこ
とになっている。しかし家族や支援者は、米軍の支援で敵を撃退後、氏は国内に
留まったと語る。米傀儡と見られることが、カルザイ氏の政治生命を絶つことは
間違いない。(The Japan Times 2001年12月24日)
「女性国際戦犯法廷」とその判決の報道をみるとき、国内メディアと海外メディ
アの量的・質的な差をみるとき、私はカルザイを笑えない。
                             (6号編集担当・鈴木香織)


■もくじ■

〈今回送信分〉

1.NHK−ETV裁判第三回口頭弁論傍聴記
  ≡傲慢な被告側に傍聴人河野さん(メキキ事務局)の怒りが炸裂します≡

2.読者からの「素朴な疑問」
  ≡待ちに待った投稿!投稿規定も決めずに待ってただけだった!と反省≡

3.最近の出来事・イベント情報

4.投稿規程

〈次回送信予定〉

「女性国際戦犯法廷」改竄番組放映一周年(!)記念集会の全容を報告します。
米山リサさんも番組との関わりを回想し、裁判支援の激励をメッセージに託しま
した。気になるBRO申し立てについてのご報告とともにお送りします。

〈次々回送信予定〉

NHK「やらせ爆弾漁法」裁判も連載開始です。レポーターは浅野健一さん。
それにしてもNHKは一体いくつの裁判を抱えているのかな?


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  NHK−ETV裁判第三回口頭弁論傍聴記
  〜または、裁判を楽しく傍聴するためのいくつかの方法〜
  ───────────────―――─────────────
                 河野真太郎(メキキ・ネット事務局)

 さる1月30日1時30分から、東京地方裁判所でVAWW-NETの第三回口頭弁論
が行われました。今回は103号法廷で、前回と同じくらいの席数(100席あ
まり)。今回も裁判所の入り口で身体検査をやってましたが、あれはその日の公
判の内容によってやっているのか、それとも抜き打ち(?)でやっているのか不
明。ともかくも感じ悪いです(関係者は素通りなので)。 さて、今回はVAWW-N
ET側の弁護団が4名、NHK側(と、略称します)が6名でした。おいおい明らか
になりますが、この6名、ほんとに無駄飯!傍聴者は97名でした。満席に近い
ですが、まだ若干の余裕が。みなさん傍聴を!
 内容は後の説明会の報告でしますが、今回VAWW-NET側から提出されたのは、第
二準備書面と第三準備書面、そして新たな証拠として甲第4号証(VAWW-NETメデ
ィア担当者の陳述書)でした。NHK側からはなにもなし。おや?と思われることで
しょう。ともかく以下のやり取りをお読み下さい。
 まず前回の宿題になっていた(メルマガVol.4(1)をご覧下さい)認否について
裁判官が被告に尋ねると、NHK側は、今回提出された書面も含めて検討し、次回
答えると答弁。続けて裁判官が「三者間の関係」(NHK、NEP21、DJの関係)につ
いて尋ねると、VAWW-NET側は第一準備書面にあるとおりであると答弁。

 以上、です。本当に。うそではありません。

 しかし、これで終わられたらたまらんとばかりに、VAWW-NET側弁護団が粘りま
す。今回の書面にあるような取材過程や編集過程の外形的事実(客観的に明らか
な事実ということでしょう)に関しては認否をしてはどうかと。「次回答える」
の一点張りのNHKに対し、VAWW側弁護団は提出している関係者の証言などもちゃ
んと読んで答えろよ、という感じで念を押して、あとは次回日程の調整へ。
 NHK、夏休み明けの小学生じゃないんだから、宿題くらいちゃんとやれよ!今
回、書面を提出したのはVAWW側のみ、認否ものらりくらりと言い逃れ、あんたた
ち、いい大人が6人もそろって、一体何しに来てんの?という感じ。しかも、次
回日程を決めるとき、「予定が合わないので4月にしてくれ」と言い出すしまつ。
これは明らかな引き延ばし戦略でしょう。こうやって内容の薄い裁判を繰り返す
ことで、運動を疲弊させようという魂胆は見え見えです。そんな魂胆の思うつぼ
にならないためにも、次回と次々回の傍聴をぜひお願いします!

        次回 :3月20日(水)10:00
        次々回:5月15日(水)11:00

        法廷が決まりましたら追ってお知らせします。

 続いて、弁護士会館に場所を移して今回の口頭弁論の説明会が行われました。
緑川弁護士より準備書面の説明。第二準備書面は、NHKが編集過程などを認否す
る必要がないと主張していることに対する反論。第三準備書面は、まずこの訴訟
で主張している「信頼利益の侵害」を具体的に根拠づけるための取材過程の説明
です。どのようにVAWW-NETに対して取材が申し込まれ、それがいかに「信頼」を
生じさせるものであり、その信頼に基づいて取材に格別の協力がいかに行われた
かということが、関係者の証言(前述の甲第4号証など)を含めながら説明され
ています。そしてその「信頼利益」という権利概念の法律的根拠が判例を引きつ
つ説明されています。
 これまでのところ見応えも少なく、書面が手元になければわかりにくい裁判で
すが、弁護団、特に飯田弁護士はできるだけ分かりやすくする配慮をしてくださ
っています。映画のような丁々発止は、まだまだ先のことになりそうですが。
 凍結中のBROへの申し立てについては、裁判と重なる主張を削って再申し立て
をしたが、まだ審理に入っていないようだという報告がありました。それに関連
して、米山リサさんがBRO申し立てもやむなしという姿勢で、NHKとの交渉に入る
という報告が、メキキ・ネットからありました。


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[投稿]

    読者からの「素朴な疑問」
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                           瓜生知寿子

 H2ロケット発射の記事とニュース。「今度こその願いをこめて」「みんなの期
待を背に」とかいう言葉が飛び交い、発射成功がすばらしいことのように報じら
れているけれど、日本の宇宙開発、宇宙計画って、なんでしょうね。アメリカの
宇宙開発は軍事開発。その軍事開発に日本が協力と称して年間17億円もの資金
を出しているというたった数行の記事を新聞で読んだのは5、6年前のことです。
以来、新聞でもテレビのニュースでも、そんなことが話題になったことはありま
せん。向井さん、毛利さんがスペースシャトルに乗ったことばかりが、大々的に
報じられます。そのたびに、ただで乗せてもらってるんじゃないんだぞ、高い料
金を払ってんだぞ、とひとりぷりぷり怒っているわたしは、ただのひねくれ者か
なあ……

■高い積荷だな〜、日本人宇宙飛行士って。「ただ乗ってるだけ」みたいなのに。
                                                (編集担当・鈴木)


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[最近の出来事・イベント情報]

◆◆ノーム・チョムスキーこそ、テロリスト?
 9月11日以降、非人権的政策への批判から開放され、「テロ撲滅戦争」に邁
進するトルコ。反体制的な米知識人への攻撃も忘れない。経済立て直しに必要な
国際機関からの援助を引き出すには、米政府の後押しが欠かせないからだ。クル
ド少数民族政策批判を含むチョムスキー氏のエッセイ集を翻訳出版した発行人が、
反テロリズム法抵触で懲役一年の罪に問われている。
詳しくは「Noam Chomsky, Model Terrorist?(Laura Flanders著)」
(ZNetの支援者に配信されたエッセイですが、下記サイトで読めます。英文)
http://www.zmag.org/sustainers/content/2002-02/08flanders.cfm


◆◆シンポジウム 行政の中立性・公平性とは何か
  ―――男女共同参画の名のもとに進行していること―――

日時 :2月23日(土)午後6時30分〜8時45分
場所 :東京ウィメンズプラザ 視聴覚室
参加費:500円
問合せ:中島法律事務所 Tel:03-3359-8019 Fax:03-3359-8090

プログラム 今何が起きているか 現状報告
      千代田区講演緊急中止事件
         松井やよりさん(VAWW-NETジャパン代表)
                 千代田区担当責任者
      東京女性財団廃止確実、石原都政の女性政策
         東京都の女性政策を見る問う言う会
      問題提起「男女共同参画は不平等を問わせないための言葉?」
                    角田由紀子さん(弁護士)
      全体討論 コーディネーター 中島通子さん(弁護士)


◆◆「対テロ戦争」の仮面をはがす
       〜「報復の連鎖」を断つ“戦争論”を探る〜

日時 :3月13日(水)午後6時半〜
場所 :文京シビックセンター3階AB会議室(後楽園駅3分)
参加費:700円
講師 :多木浩二(岩波新書『戦争論』著者)
主催 :国連・憲法問題研究会(TEL)03‐3264‐4195


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★ご投稿をお待ちしております。
800字前後にまとめて、件名あるいはSubjectを「投稿」として
mekikinet-owner@egroups.co.jp へお送りください。
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採用は発表をもってかえさせていただきます。

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                      (6号編集担当・鈴木香織)

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│発行= 2001年2月16日                                              │
│発行所=メキキ・ネット事務局                                      │
│ ホームページ: http://www.jca.apc.org/mekiki/index.html         │
│ 電子メール: mekikinet-owner@egroups.co.jp                      │
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