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メディアの危機は、わたしたちの危機! この番組が改ざんされたのは、もはや疑いようがない。政権党の人気政治家や、NHKの7時のニュースがどう取り繕おうと。 この番組が改ざんされたのは、ではなぜなのか。 二度と放映も検証もできないくらい、見るも無惨に稚拙な形で。 この番組が改ざんされたのは、必然だったのかもしれない。 見ようとしない、見せようとしない、見させないこの この番組が改ざんされたのは、だけど決して許せない。 歴史と正対し、想像力を拡げ、メディアを取り戻して、 これ以上、ただの一人もおとしめ、傷つけ、殺さないために、 わたしたちはいま、この本を編む│ |
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発行 2006年1月30日 発行所 一葉社 定価2800円+税、A5判、並製、500頁、ISBN4-87196-035-8 本書は、全国各地の書店やネット書店で入手できます。予約や注文は最寄りの書店か、直接一葉社までお願いします。 |
目次 はじめに……中野敏男 事件の経緯……板垣竜太 I 改ざんの事実――そのとき何が起こったのか 制作現場で見たNHK番組改変の現実……坂上 香何が直前に消されたか……高橋哲哉 メディアの公共性と表象の暴力……米山リサ 沈黙を強いられたのは誰か……北原 恵 私たちはなぜ、裁判を闘うのか……西野瑠美子 政治介入と番組改変……板垣竜太 「通常」のなし崩し、すなわちファシズム……板垣竜太 「政治介入」の決定的証拠……魚住昭II 改ざんの構造――問われる歴史と公共性 日本社会の右傾化とNHK・ETV番組改竄問題……李 孝徳 番組改ざんを促した力……駒込 武 象徴天皇制と構造的な暴力……小倉利丸 言論の自由・沈黙させられた声……テッサ・モーリス‐スズキ 共感と無恥……酒井直樹 誰の、何のための公共メディアか……吉見俊哉 市民拒否の論理としての「編集権」……野原 仁 「コーセーチューリツ」と「フヘンフトー」……森 達也 再び"帝国"を志向する社会とと政治権力者へのマスメディアの屈従……斎藤貴男 III 改ざんの廃墟から――状況に抗して 遅れてくるものたちのために……米山リサ 消されたもの、守るべきもの……鵜飼 哲 三分間の裂け目……吉田俊実 「改ざん」のコンテクストを想起する……野中章弘 米山リサさんによるBRCへの申立てと委員会決定の意義について……山下幸夫 「私」に何ができるのか……坂上 香 ●メキキ・エッセイ「低い声」を聞け……河かおる NHKが「女性国際戦犯法廷」を歴史に刻んだ夜……鈴木香織 [原本取り狂文] 「局の報道(きょくのほうみち)」……村山徹郎 あとがき……岩崎 稔 [資料篇]……解説/板垣竜太・駒込 武・河野真太郎 事件年表……河かおる |