検問弾圧国賠 |
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原告
福富節男・大島孝一・天野恵一・池田五律 他3名原告代理人
後藤昌次郎・芳永真考・内田雅敏・内藤隆 他被告
東京都事件の概要
1989年6月1日、「安保も天皇もいらない六月行動」の集会に対して、被告東京都・警視庁は多くの参加者に無差別的な不当な検問を行った。これに抗議する中で、三人が不当にも逮捕されるに至った。提訴内容
1981年10月23日、東京地裁に提訴。上記の集会、集会参加者、原告等に対して被告東京都は、警職法2条に違反した検問・所持品検査を行い、三人を不当にも逮捕した。それは天皇制や安保を批判する言論・集会の自由を抑圧する不法行為である。よって国賠法1条1項にもとづき、計995万円の支払を請求する。また、謝罪文を交付せよ。裁判経過
89年11月27日、第一回裁判。以後準備書面の交換、口頭弁論、証人調べの中で原告は、被告の不法、不当性を暴露。当日の日比谷公園霞門前で撮影されたビデオを法廷で上映した。事実派より明瞭になり、被告のいう「任意・協力」の欺瞞制は逃れられないところに立ち至った。しかし96年3月25日の一審判決は、二人については「検問の行き過ぎ」を認めて一部勝訴(5万円×2)となったものの、他の5人については敗訴。双方が控訴し、現在控訴審が続いている。連絡先
東京都新宿区西早稲田2−3−18 日本キリスト教会館内
靖国・天皇制問題情報センター