甲山事件国賠 |
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原告
山田悦子 他2名原告代理人
松岡滋夫・浅野博史・高野嘉雄・分銅一臣 他2名被告
国・兵庫県事件の概要
1974年3月17日、19日に、兵庫県西宮市の甲山学園で二人の園児が死亡。殺人事件と断定した警察は、4月7日、保母の山田悦子さんを逮捕。逮捕は逮捕令状の緊急執行。執行に伴い他原告2名に暴行。その後、証拠不十分で釈放、不起訴。4年後に再逮捕、起訴。その後21年4ヶ月を経た、1999年9月29日に無罪確定。提訴内容
1974年7月30日、神戸地裁尼崎支部に提訴。証拠もないままに無実の人間を逮捕したことや、逮捕手続き・勾留請求・報道機関への発表等の違法性を追求。それらに対する謝罪および損害賠償を求めている。裁判経過
1978年2月27日の再逮捕により、1978年3月17日第28回口頭弁論を最後に中断している。1999年9月29日の第2次控訴審「控訴棄却・無罪」判決、10月8日の検察上告断念---無罪確定をうけて、国賠の再開、もしくは新たな提訴が弁護団内で議論されたが、2000年3月3日、弁護団は国賠取り下げを発表。
<刑事裁判は、1985年10月一審無罪。1990年3月二審「差し戻し」の判決。上告するも棄却され、93年2月より神戸地裁で差し戻し審、98年3月、再び完全無罪判決。不当にも検察は大阪高裁に控訴。第2次控訴審は、99年9月29日、山田さんに3度目の、完全無罪判決。>連絡先