福岡の柴田です。
昨日11月27日、福岡では『米軍人・軍属による事件を告発する!「被害者の会」
代表世話人 海老原大祐さんの講演会』を開催したのですが、そこで普天間基
地の名護市辺野古沖移設に反対する集会決議を採択しました。
集会の前々日になって急遽集会決議を、という話になり、急いで作成したもの
で、文章の充分な推敲もできませんでしたが、とりあえずできたものを海老原
さんの講演後、参加者一同拍手で承認しました。
なお、文面作成にあたっては、こちらのMLで流れた各地の要請文も参考にさ
せていただきました。
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集会決議
米海兵隊普天間基地の名護市辺野古沖移設に反対し
普天間基地の無条件返還もしくは県外移設を求める
名護市長 岸本 建男 殿
沖縄県知事 稲嶺 恵一 殿
内閣総理大臣 小渕 恵三 殿
稲嶺沖縄県知事は11月23日、沖縄県宜野湾市に位置する米海兵隊普天間基地
の移設先を「名護市辺野古沖」と発表し、名護市側に受入を要請した。名護市
では住民投票によって「海上ヘリ基地ノー」とはっきりとした住民の意志表示
がなされているにも関わらず、名護市長が受け入れを表明するのではないかと
危惧されている。
米側の意向では、普天間基地の代替施設の運用年数は40年、耐用年数は200年
の半永久的なものである。稲嶺知事の「15年の期限付きの軍民両用空港」とい
う説明には何の根拠もなく、基地建設を許せば、新たな基地被害と生活破壊、
環境破壊はすさまじいものになると思われる。
辺野古沿岸域は、絶滅の危険性が増大している種(絶滅危ぐ2類)として環
境庁のレッドデータブックおよびレッドリストに記載されている動植物が計九
種、国指定の天然記念物の動物も計四種確認されていることが事前調査で判明
しており、沖縄県の自然保護区域の指定も受けている。特に国際的保護動物で
あるジュゴンが何度も目視され、国内における極めて限られた生息地の一つと
して注目されている場所であり、基地を受け入れれば、世界的な非難を受ける
ことは明白である。
普天間基地の代替施設は最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイ配備が予定さ
れているが、同機は従来のヘリコプターとは比べ物にならない騒音をまき散ら
すことが予想されている。そして同機は、空中給油を受けながら無着陸で、沖
縄から朝鮮半島まで往復して、攻撃を行う能力を持っているのである。
同時に、新たな基地の建設は、新たな戦争の脅威と、そして新たな米軍軍
人・軍属による事件・事故の危険性を増加させるものである。狭い沖縄本島内
で米軍基地のたらい回しをやっても何の問題の解決にもならないことは明白で
ある。
本集会参加者は、以下の通り決議する。
1. 名護市長が住民投票の結果と自身の選挙公約を守り、普天間
基地の辺野古沖への移設を拒否することを求める。
2. 沖縄県知事が普天間基地の辺野古沖への移設要請を撤回する
ことを求める。
3. 内閣総理大臣が沖縄への基地の押しつけを止め、普天間基地
の無条件全面返還をアメリカ側に要求し、普天間基地の速や
かな返還もしくは県外移設のため必要な措置をとることを求
める。
1999年11月27日
米軍人・軍属による事件を告発する!
「被害者の会」代表世話人 海老原大祐さんの講演会
参加者一同
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で、先程とりあえずFAXにて、名護市長・沖縄県知事(知事公室広報課)・内閣
総理大臣(首相官邸)及び名護市議会へ送ったのですが、名護の2ヶ所と県知
事へはすんなり送れたものの、首相官邸の方は最初一発でつながり送信を開始
したものの、途中で突然回線が切れ、以後何度再送信してもつながらないまま
でした。たぶん、担当者が途中まで読んで意図的に切ったのではないかと推測
してるのですが。
柴田 一裕(Kazuhiro Shibata)
kshibata@mtci.ne.jp
http://w32.mtci.ne.jp/~kshibata/