Mime-Version: 1.0
Date: Wed, 10 Nov 1999 00:13:42 +0900
To: aml@jca.ax.apc.org, keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 2060] from FACTIVE> 名護市民投票裁判ビデオ/北海道低空飛行
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 2060
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

                                                         [TO: aml, keystone]

                            (from FACTIVE <nifty.ne.jp> 改行位置等若干変更)
 ---------------------------------------------------------------------------

*- FACTIVE  MES( 5):●分科会 政治 自治 情報公開  
*587   CXQ04025  WAKAX             住民投票>名護市民投票裁判第8回公判ビデオ
( 5)   99/11/08 19:48  407へのコメント

 名護市民投票裁判第8回公判についてのビデオが完成しました。第8回の傍聴
記をかかれた原義和さん制作です。
 裁判という地味でよくわからないネタを実にわかりやすくまとめてあります。
 自分の住む国、県や市からも見放され、司法にうったえたわけですが、原告
の叫びはなかなか届かない、その生の声がヒシヒシと伝わります。

 ついでに書きますが、裁判官忌避の回答は先延ばしにされ、1ヶ月が経とう
としているのに未だに何も言ってこないそうです。これは異常な事だそうです。
普天間移設先の発表に影響しないように司法も一緒になってタイミングを見計
らっているのではないかとみられています。

 以下、原義和さんがお書きになったビデオの紹介文。

=====
  名護市民投票裁判の最大のヤマと言われた第8回公判(10/5)について、
当日の裁判前後の集会の模様と、翌日行った輿石正さんのインタビュー、後日
追加で取材した真志喜トミさんのウチナーグチによる証言についてのインタビ
ューを合わせて、ビデオ(約25分)にまとめました。ナレーション構成にする
資金が無く、字幕スーパーのみの展開ですが、原告の方々の思いを少しでも広
げられたらと思って緊急につくりました。 
  もし購入希望の方がいらっしゃいましたら、下記の郵便振替口座にお振り込
み下さるか、私までご連絡下さい。

【タイトル】 『「本土」への問いかけとして…
              原告に聞いた名護市民投票裁判・第8回公判』
【定価】 1本1000円(郵送代は別途390円お願いします)
【郵便振替口座】 00180−0−51737  原 義和
【連絡先】 Email:jp000799@jp.interramp.com
      TEL&FAX:03−3945−4345
      携帯:090−1544−9350
=====

 WAKAX
 

*- FACTIVE  MES(13):●分科会 戦争 平和 基地問題
*942   SDI00872  山崎 久隆        安保>[RIM]北海道上の国町低空飛行
(13)   99/11/07 02:24  892へのコメント

-----(rimpeace(リムピース)より転載)------------------------------
                                                   YAMASAKI (SDI00872)
------転載開始-------------------------------------------------------
低空飛行の実態

仮想敵はどこか
 
 今回の報告書で(小白浜を目標とする)爆撃訓練を「沿岸部の攻撃訓練」とする記
述が見られる。山あり谷ありの地形の相似性から見て、朝鮮民主主義人民共和国(北
朝鮮)の沿岸部を攻撃する訓練と見ていいだろう。今回の事故機は、攻撃訓練のあと
ミグ21のふりをしてF16を要撃する計画だった。北朝鮮の主力機がミグ21であ
ることからも、この推定は真実味を増す。
 
低空飛行訓練の割合
 
 事故機の属する第13戦闘飛行隊長は、低空飛行訓練は全飛行回数の25パーセン
ト位だと証言している。また、別のパイロットは毎月約2回低空飛行訓練を行うと言
っている。事故パイロットの飛行実績から推定すると、一人当たりの毎月の平均飛行
回数は8回から10回と見られるので、毎月約2回というのは25パーセントという
数字に近い。。三沢市の伊藤市議の調査で、F16の年間飛行回数はこの3月末まで
の1年間で約5千回。第13戦闘飛行隊と第14戦闘飛行隊の低空飛行訓練の割合が
同じとすれば、その4分の1の1250回位は低空飛行を含む訓練だったことになる。
リムピースの調査では、厚木・岩国から発進した艦載機・海兵隊機の低空飛行訓練回
数は、96年が1042機、97年が628回、98年が317回となっている。艦
載機の長期海外展開や海兵隊の部隊移動などの関係でそのまま比較するわけにはいか
ないが、三沢基地のF16だけで年間1250回の低空飛行訓練というのは、ベラボ
ーな数字だと言える。
 
 
 
三沢・F16指令官、愚論ヲ吐ケリ
 
99年9月24日夕方、三沢市議会事務局が、伊藤裕希市議の自宅に届けた文書です。
コメントしたいことは山ほどあるし、「売られた喧嘩は買わなければ」と当の議員も
言っていますが、まあ、とりあえず三沢基地司令官がわざわざ三沢市長・議長に面会
して手渡した文書をじっくり読んでみて下さい。
----------------------------------------------------------------------------
 
                                            事    務    連    絡
                                            平成11年9月24日
 
    議    員    各    位
 
 
                              三沢市議会議長    羽  立      隆
                                                  (公印省略)
 
 
        F−16戦闘機事故の事故調査委員会報告書について
 
 
  このことについて、本日午後1時に三沢米軍基地司令官スティーブン・
 G・ウッド准将が来庁し、市長及び議長に対して別紙内容の説明を行い
 ましたので、ご査収ください。
----------------------------------------------------------------------------
                                  (仮  訳)
 
                                    空軍省
                                  太平洋空軍
 
                                                        平成11年9月24日
 
三沢市議会議長
羽立  隆  様
 
拝啓
 
 貴職宛にこの書簡を送りましたのは、昨年7月24日に発生したF−16戦闘機事故
の事故調査委員会報告書について、平成11年9月14日、三沢市議会の伊藤裕希議
員が発表した内容の誤りを正したいと考えたからです。私共と三沢市や日本の隣人の
皆さんとの関係にとって、私共が三沢基地でどのような飛行運用を行なっているかに
ついて、正しい事実を知っていただくことが極めて重要であるということを貴職にご
理解賜りたいと存じます。
 
 まず第一に、 当航空団の実施する全ての飛行訓練は、 国際民間航空機関(ICA
O)が定める国際航空基準に従い、かつ日本の航空規則を厳格に遵守して実施されて
いるということをご理解賜り、その旨を三沢市にお伝えいただければと存じます。米
空軍にとって、飛行安全とは、単に航空機の適正な運用を確保するということ以上に
重要な問題であり、操縦士のためにも、また、私共が防衛している人々のためにも、
飛行の安全を重視している次第であります。同時に、私共は、当航空団が飛行する地
域の環境保護にも配慮しております。日米安保体制を守るための態勢を維持するため、
私共はあらゆる機会を捉えて高度な訓練を実施する必要がありますが、飛行するたび
に、必ず安全の観点から、それぞれの飛行の評価を行っています。
 
 最も重要なことは、私共が学校を仮想標的にするような訓練を実施することはない
という事実を、日本の隣人の皆さんに知っていただきたいということです。伊藤議員
の発言については、誤りがあります。もう一度繰り返させていただきますが、航空機
の運用は、最大限の安全に留意しつつ、ICAOの定める国際航空基準に従い、かつ
日本の航空規則を厳格に遵守して計画されたものであります。同時に、私共は、日本
の人々の安全と当航空団が飛行を実施する地域における環境の保護を確約する所存で
あります。これらのことは、当航空団にとってこの上もなく重要であると考えており
ます。
 
 貴職より、以上の内容をお伝えいただき、伊藤議員が日本の隣人の皆さんに発表し
た、誤った情報の訂正にご尽力をお願い申し上げます。本件についてご支援及びご理
解を賜れば大変幸甚に存じます。
 
                                                敬具
 
                                                第35戦闘航空団司令官
                                                准将  スティーブン  G.ウッド
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なお、この訳文は、米軍側が持ってきたものだそうです。
念のために、サワリの部分の英文も掲載しておきます。
 
Most importantly,we want our Japanese neighbors  to  know  that  we  do  not
simulatetargeting schools.
 
At the same time,we ensure  the  safety  of  the  Japanese  people  and  the
preservation of the environment wherever the 35FW  flies.
 
------転載終了-------------------------------------------------------

*943   SDI00872  山崎 久隆        安保>[RIM]北海道上の国町低空飛行
(13)   99/11/07 02:24  892へのコメント

-----(rimpeace(リムピース)より転載)------------------------------
                                                   YAMASAKI (SDI00872)
------転載開始-------------------------------------------------------
三沢基地の広報担当は不在かな

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 米軍三沢基地のF16部隊司令官が、「我々は小学校を標的にはしていない。伊藤
裕希市議の記者発表は間違いだ。市議会議長は善処してほしい」という文書に、米軍
が作った日本語訳をつけて、 9月24日に三沢市役所に持ってきた。( 三沢・F1
6司令官、愚論ヲ吐ケリ)
 
 応対した三沢市長の反応は「学校を目標にしていないことをちゃんと司令官から聞
けて安心だ」と話し、今回の(司令官の)反論を評価した(99.9.25 デーリー東北)
という。
 同紙にはもちろん伊藤裕希市議の反論も載っているが、これについては、近々伊藤
市議本人から反論文書が出される予定なので、ここでは敢えて言及しない。しかし、
米軍司令官が文書持参で、直接本人にではなく、議長に個人名をあげて善処を要請す
るなんて、前代未聞ではなかろうか。
 
 小学校標的問題が、北海道新聞をはじめ地元紙にこれだけ大きく取り上げられたの
は、それを裏付ける資料が、米軍の事故報告書という公文書の中に含まれていたから
だ。これらの報道を誤報と言うのならば、先ずすべきことは、三沢基地の広報担当者
が記者会見して資料を示して反論することだろう。こういう時のために、広報担当士
官が各部隊に配置されているはずなのだが。
 
 米軍は記者会見で資料をもとに議論する自信がなくて、市議会議長に泣きついてき
たのかもしれない。いやいや、そうではない、泣きついたのは三沢市の幹部たちだ、
という見方もある。英文の事故報告書を全部読むつもりはない、と答えている三沢市
幹部は、このままでは市議会の質疑で何か答える根拠がない。それで米軍に「泣きつ
いて」学校を標的にはしていない、と「ちゃんと聞かせて」もらった、という見方だ。
穿った見方かもしれないが、何の根拠もなしに「米軍はやっていない」とだけ言って
帰る司令官と、それを聞いて「安心した」市長のやりとりを見ると、案外この見方が
当たっているのかな、という気もしないでもない。
 
---------------------------------------------------------------------------
 
三沢基地から回答が来た!
 
 伊藤裕希市議が、 三沢の第35戦闘航空団司令官に出した 公開質問状に、返事が
来た。ほとんどの質問に答えていない代物だが、答えを出したということ自体は評価
しよう。再質問に対して、今回の例に習い基地側が再回答で応じてくれば、民間施設
攻撃訓練の実態が明らかになっていくだろう。米軍の訓練についての質問に回答を出
すこともまた、前代未聞だが、今度はもっと質問に即した答えを準備して下さいネ、
フォスさん!
 
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                                                          平成11年10月8日
三沢市議
伊藤裕希  様
 
拝啓
 
 本年9月29日に受領いたしました貴職よりの書簡に回答させていただきます。三
沢基地司令官ウッド准将の報道官として、貴職の質問に回答させていただくことは適
切であると思います。
 
                                                敬具
 
                                                第35戦闘航空団報道部長
                                                大尉  クラウディア  M.フォス
 
1.貴職より、学校が標的になっていると発表されましたが、私共は学校を仮想
    標的にするような訓練は実施しておりません。
 
2.    事故調査報告書のAA−3及びAA−4頁の説明は以下の通りです。
    (1)  地図に示されたポイント3から5は、今回の任務のための飛行ルートで
            す。それらのポイントは、操縦士が飛行を実施する際、彼らを誘導する
            のに使うナビゲーションターンポイントです。
    (2)  四角のマークで示されたポイント7は、ターゲットランの開始地点を意
            味します。
    (3)  三角のマークで示されたポイント8は、特定の目標を意味します。
    (4)  1から4の番号については、意味を持つものではありません。それらの
            番号については、地図上に以前から記載されていたもので、今回の任務
            とは関連のないものです。
    (5)  空対地カードは、操縦士が飛行運用の際、ナビゲーション及び訓練デー
            タとして使用するものです。
 
 第35戦闘航空団の実施する全ての飛行訓練は、国際民間航空期間(ICAO)が
定める国際航空基準に従い、かつ日本の航空規則を厳格に遵守して実施されています。
私共は、飛行運用を計画する際、地域の環境保護も含め、全ての要素を考慮していま
す。
 
                                                敬具
                                                                                                                                    第35戦闘航空団報道部長
                                                大尉  クラウディア  M.フォス
----------------------------------------------------------------------------
 以上が三沢の第35戦闘航空団からの公式な回答だ。公開質問状と比べてもらえば、
ほとんどの質問に答えていないことは明白だが、目新しいことも2点あった。8番の
三角のマーク(上ノ国町大崎地区の上につけられた三角マーク)が「特定の目標」を
意味すると認めたこと。単なる通過点だ、と米国公使が述べたとのことだが、この発
言は米軍第35戦闘航空団によって公式に否定されたことになる。  この「特定の目
標」がどんな訓練についての目標かが問題になる。この訓練飛行は対地攻撃に係わる
飛行だったと報告書に書かれている。当然この「特定の目標」は攻撃目標だった、と
とるのが素直な読み方だし、報告書の「様々なターゲットを何度も攻撃する」という
記述にも合致する。その辺りを、フォスさんに聞いてみたいところだ。
 次ぎに、「地図上に以前から記載されていたもの」というくだりだ。つまり、この
地図は昔から何度もコピーして使ってきたものなのだ。目撃証言にあるように、F1
6は上ノ国に何度も飛来している。その時の作戦マップには灯台や学校が番号付きで
載っていたということになる。伊藤市議も私たちも、小学校が爆撃目標になった疑い
が極めて強いことについて、98年7月24日の訓練飛行だけを問題にしているので
はない。毎月一回以上のペースで飛んでくるF16の飛行全部に、小学校や民間施設
爆撃の強い疑いをかけているのだ。「地図上に以前から記載されていたもの」という
回答は、この疑いを余計強いものにした。
 「私共は学校を仮想標的にするような訓練は実施しておりません」と何べん繰り返
しても、説得力はない。第35戦闘航空団の内部でしか通用しない論理だし、そのこ
とは軍と民間の接点という役柄の広報部長は百も承知のはずだが。
 
 
 伊藤裕希三沢市議の公開質問状
 99年9月24日の第35戦闘航空団司令官(三沢基地F16部隊司令官)の三沢
市議会議長あて文書で、名指しで批判された伊藤裕希市議が、この「批判」を逆手に
とった公開質問状を9月28日付けで出した。司令官は速やかに、かつ真摯にこの質
問に応えるべきだ。私達RIMPEACEでは、第35戦闘航空団が学校の存在を知
っていたか否かの答えに、 特に注目している。
 
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                          1999年9月29日
第35戦闘航空団司令官
  スティーブン G ウッド様
 
                     三沢市議   伊 藤 裕 希
                        (住所、電話番号)
 
              <公 開 質 問 状>
 
 あなたから9月24日付けで三沢市議会の羽立隆議長宛に出された文書の和訳文を
同日、羽立議長から受け取りました。
 昨年7月のF16事故調査報告書に関することですが、「三沢市議会の伊藤裕希議
員が発表した内容の誤りを正したい」との趣旨ですが、名指しされた本人としての見
解と、いくつかの疑問点を「公開質問状」という形で明らかにしますので、お手数で
もなるべく早い機会に回答を得られることを要求します。
 
                  記
 
(1)「伊藤裕希議員が発表した内容の誤り」とは具体的に何を指しているのですか。
 
(2)「事故調査報告書」の「AA−3」頁と「AA−4」頁(添付資料参照)は何
を意味しているかを説明して下さい。
 
1.ポイント3〜5は低空飛行訓練ルートではないのですか。
 
2.四角のマークのあるポイント7はイニシャルポイント(攻撃開始地点)ではあり
ませんか。
 
3.三角のマークのあるポイント8は「攻撃目標」ではありませんか。そうでなけれ
ば何のマークですか。またこの上ノ国町大崎地区に学校があることは米軍当局は認識
していましたか。
 
4. ポイント8の拡大マップがありますが、 その中の1は灯台を、  2は港の堤防
(?)、3、4は建物を示していると思われますが、4機編隊で各機の攻撃目標物で
はないのですか。標的でないなら、これらの番号は何を意味しますか。
 
5.「AA−3」頁の「Air to Ground CARD」(空対地攻撃カード)のコピーは不鮮
明ですので鮮明な試料の提出と、その内容を具体的に明らかにして下さい。
 
(3)あなたは「全ての飛行訓練は国際民間航空機関(ICAO)が定める国際航空
基準に従い、かつ日本の航空規則を厳格に遵守して実施されている」「当航空団が飛
行する地域の環境保護にも配慮しております」と述べていますが本当でしょうか。
この間明らかになっただけでも
1.今年1月、宮古市上空飛行での市長への「おわび」の手紙
2.山形県舟形町で95年8月発生の落馬女性に690万円の被害賠償
3.87年11月、北海道での馬の暴走事件に「おわび」
4.宮古市で91年5月の民家90戸のガラス割れに「謝罪」と180万円の保障
などなど、低空飛行訓練に伴う事件や被害が発生していますが、これらは「規則の厳
格な遵守」や「環境保護」の上で何らの問題は無かったのでしょうか。
 
 以上、いくつか問題点を列挙しましたが、いずれにしても私は今回のあなたの文書
と説明だけで「一安心だ」とか「三沢市民も安心できるのでは」と感想をのべたと報
道されたどこかの市長のようにお人好しではありません。
 私はあなた方の資料をもとに考えられる点を記者発表したものであり、それが「誤
った情報」だと名指しで批判された以上、私の名誉回復を図るのは当然であり、その
真偽を明らかにせねばなりません。
そのためにも今回の私の質問にあなたが誠意をもって応えることを強く要求します。
 
------転載終了-------------------------------------------------------

*944   SDI00872  山崎 久隆        安保>[RIM]北海道上の国町低空飛行
(13)   99/11/07 02:24  892へのコメント

-----(rimpeace(リムピース)より転載)------------------------------
                                                   YAMASAKI (SDI00872)
------転載開始-------------------------------------------------------
伊藤三沢市議の再公開質問状
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                           1999年10月13日
第35戦闘航空団報道部長
 クラウディア M フォス 様

                          三沢市議  伊 藤 裕 希
                           (住所、Tel,Fax )
          <再公開質問状>
 
 あなたからの回答文を10月8日付のFAXで受け取りました。回答があったこと
はまずもって評価します。しかし、その中身の多くは私の質問にまともに答えている
とは思えません。そこで改めて再質問状を送りますので、お手数でも回答をお願いし
ます。
 
            記
 
(1) 私は9月14日の記者会見で「学校が標的になっている可能性がある」とは発表
    しましたが、「学校が標的になっている」と断定した見解はのべていません。改
    めて「発表した内容の誤り」の根拠を示して下さい。
 
(2)
 1. ポイント3〜5がナビゲーションターンポイントであることはわかりましたが、
    問題はこのルートがいわゆる低空飛行訓練ルートか否かです。改めてこの問いに
    答えて下さい。また、このルートはいつから使用し、この間何度位使用していま
    すか。
 2. 三角マークのポイント8は「特定の目標」とのことですが、「特定の目標」とは
    何を意味しますか。「攻撃目標」とはどう違うのですか。
     今回の訓練は対地攻撃訓練としての資格取得訓練を予定していたことはあなた
    方も認めており、対地攻撃に関係した目標とみるのが自然だと思うのですが。
 3. 1〜4の番号は「地図上に以前から記載されていたもの」ということですが、以
    前この地図をどんな目的で作り、使用したのですか。
     港の埠頭(?)についている三角印(特定の目標)が何を意味するのかもあわ
    せて答えて下さい。
 4. 大切な点なので、もう一度お聞きします。あなた方は「地図上に以前から記載さ
    れていたもの」の中に学校があることを知っていましたか。イエスまたはノーで
    端的に答えてください。
 5. 「私共は学校を仮想標的にするような訓練は実施していない」と唱えるだけでは、
    説得力がありません。実施した、と疑われているのですから、今回の訓練内容を
    完全に明らかにすることがその疑いを晴らす第一歩だということは、広報担当者
    のイロハでしょう。 事故報告書の"The entire formation of aircraft was  to
    fly a low level navigation route  to  a  medium  altitude  attack  of  a
    target, followed by multiple attacks on a  variety  of  targets  at  the
    bombing range"   と整合性のある説明を求めます。
 6. 改めて「空対地カード」の鮮明な資料を提出してもらえませんか。
 
(3) ICAOや日本の航空規則の「厳格な遵守」と「環境保護」の件ですが、こちら
    の質問には何ら答えていません。改めて前回と同じ質問を繰り返しますので、今
    度はまともに答えてください。
 
 以上、再質問事項をまとめましたが、釜石市内の山中に墜落したF16機が、港湾
施設を模擬爆撃したこと、米海兵隊機が、オレンジルートを辿りながら発電所や変電
所を攻撃する計画であったことは、米軍の公式文書である「事故報告書」に明記され
ています。これらの事実が明らかになった以上、ただ「学校は標的にしない」と繰り
返すだけでは説明になりません。今回のターゲットは何だったのか、そのターゲット
と学校や灯台の関係はどうだったのか、説明の核心となるべき点をハッキリさせて下
さい。
 去る10月11日にはテレビ朝日のヒルの番組「ワイドスクランブル」で、「小学
校が標的!? 追跡米軍F16恐怖の低空飛行」と題したルポが約30分間放映され、
この件の真偽が更に注目されています。
 このままでは私はもちろん、上ノ国町の住民をはじめ日本国民の多くは「納得した。
安心した」というわけにはいかないでしょう。改めて米軍側の早急な回答を求めるも
のです。
---------------------------------------------------------------------------
 
 
「F16はこんな風に飛んだ」上ノ国の目撃者は語る
 三沢のF16が模擬攻撃の対象としていたことが判明した、北海道・上ノ国町大崎
地区に行ってきた。事故報告書から模擬攻撃の事実が明らかになったあとは、あまり
来ないよ、という言葉を期待して行ったが、それは完全に外れてしまった。10月2
1日に上ノ国町役場で、防災担当者の話を聞いているうちにゴーという音が響いた。
大崎地区の人達によれば、その前日はもっと低い所を7機も飛んだということだ。ほ
とぼりが冷めるのを待っているのかと思ったが、米軍はなんともしたたかなものだ。
「お父ちゃんの蛸漁の船を双眼鏡で見ていた。あまり音がうるさいので横を見たら、
灯台のところから飛行機が出てきた。操縦士のヘルメットが見えた」「職員室から見
たら、そこの松(3メートルくらい)と同じ高さにジェット機が見えた。背中を見せ
ながら旋回した」「真上を低く飛んで、(すぐ裏手の)小学校の運動場のあたりで急
上昇した」
 「海岸沿いに低く飛んできたジェット機が、翼を右左に振った」
 「自衛隊の飛行機だとばかり思っていた。それにしても、なぜこんな所に来るのか、
と新聞(北海道新聞のこと)に出るまで不思議でしょうがなかった」これは昨年から
今年にかけて飛んできたF16の目撃者である大崎小学校の先生や、近所の人達の話
だ。「戦闘機の背中を見るなんて、滅多にあることじゃないですよ」と言いながら、
これは単なる通過飛行などでは断じてない、大崎地区を目標とした模擬爆撃のマニュ
ーバーだと確信した。(遠藤洋一)
 
------転載終了-------------------------------------------------------



 
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