Mime-Version: 1.0
Date: Fri, 22 Oct 1999 17:04:32 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: Urata Ryuji <yufukiri@fat.coara.or.jp>
Subject: [keystone 1994] NBC訓練に関する福岡防衛施設局とのやりとり
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 1994
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

浦田龍次@大分県湯布院町 です。

本土5カ所で行われている米軍による155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習で
NBC(核兵器、生物兵器、化学兵器による攻撃に対応した)訓練を
おこなっていた問題での、福岡防衛施設局とのやりとりです。

今回から福岡防衛施設局はFAXで答えてくれるようになりました。
某報道関係者からの情報によれば、「電話で答えても、結局録音されて
公表されるんなら、最初からFAXで送った方がいい」と言っていたそうです。
前回までは、福岡防衛施設局は電話口の向こうで回答文書をえんえんと
読み上げていて、こちらはそれを必死で書き取るか、録音してあとで
テープ起こしをしてたのですが・・・・(^^;)
ようやくこのばかげた手間が省けるようになりました。
 
 
 

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10月12日、福岡防衛施設局宛にファクスで出したNBC訓練に関する質問。

(1)上記の事実を、福岡防衛施設局は知っていましたか。
いつどのような経路で、それを知りましたか。

(2)この問題について、福岡防衛施設局から、米海兵隊に問い合わせをお
こないましたか。

(3)行ったとすれば、その日時、海兵隊からの返答内容を教えて下さい。
 もし行っていないなら、至急、この事実関係を問い合わせ、ご説明を
お願いします。

(4)これまでの昨年11月の王城寺原、今年6月の静岡県東富士でNBC訓練が
行われ、ケリー中佐は「これまでもどこでもおこなっている」と答えた
とされています。今年2月の日出生台でもこのNBC訓練は行われたのです
か。

(5)本土での移転演習は、「155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習」との説明をし
てきていましたが、もし日出生台でNBC訓練がおこなわれたとするなら
(または今後おこなわれるとするなら)、これはあきらかな約束違反で
あり、県、3町町長らと福岡防衛施設局で結んだ4者協定にも違反する
ものだと考えられますが、福岡防衛施設局として、これをどう考えてい
ますか。
 

これに対して、10月18日に福岡防衛施設局より
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ローカルNET大分・日出生台による公開質問書についての回答

@〜Cについて
 米側からの情報によれば、日出生台演習場において実弾射撃訓練を実
施した際、通常の訓練の一環として、核・生物化学兵器による攻撃を受
けた場合を想定して、防護服を着用して訓練を実施したとのことであ
る。

Dについて
 上記訓練は、155ミリ榴弾砲による実弾射撃訓練の一環として行われる
ものであり、特に問題はないと考えている。

平成11年10月18日 福岡防衛施設局
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この回答をもらった後で、電話で、
「NBC訓練が日出生台でも行われていたことを福岡防衛施設局はいつ知ったのか」
と質問すると、翌日、担当者から
「今年の2月の日出生台での米海兵隊演習において、NBC訓練がおこなわれ
ていたことを福岡防衛施設局が知ったのは、今年8月に本庁を通じて米
軍に問い合わせた時点。それまでは防衛施設局もこの件について米軍より
知らされてなかった」との主旨の返事をもらいました。
 

これを受けて、10月21日に、防衛施設局へ再・公開質問状を出しました。
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(1)米軍が日出生台でおこなった「NBC訓練」というのは、
  いったいどのような訓練なのですか。
 装備内容、使用した薬品、物質、その量、日出生台でNBC訓練を
 おこなった日、その日数を教えて下さい。

(2)上記質問でNBC訓練の過程でなんらかの化学物質をもし用いるのだと
 すれば、その物質を使用することによる毒性などの環境への影響の心配
 はないのですか。

(3)FAXでいただいた回答、「Dについて」で
 「上記訓練は、155ミリ榴弾砲による実弾射撃訓練の一環として行われる
 ものであり、特に問題はないと考えている」と回答されていますが、NBC
 訓練が「155ミリ榴弾砲による実弾射撃訓練の一環」と福岡防衛施設局が
 判断した根拠はなんですか。

(4)平成9年6月30日に、大分県及び日出生台演習場の地元3町が福岡防衛
 施設局に対して提出した「訓練内容、治安・安全対策等に関する要求
 書」の第項「訓練内容」の1において、「移転実施される訓練は、これ
 まで沖縄県道104号線越えで行われてきた155ミリ榴弾砲の射撃訓練のみ
 とし、それ以外の訓練はいかなることがあっても実施せず、訓練が拡大
 されることのないこと」としています。
  しかし、今回の「NBC訓練」のように155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習
 とリンクするかたちで、様々な訓練がおこなわれることは、結果とし
 て、今後、米軍演習がなし崩し的に拡大してしまうのではないかと私た
 ちは心配をしています。
  福岡防衛施設局としては、米軍が行う様々な付随訓練が、「155ミリ
 榴弾砲による実弾射撃訓練の一環」であるかどうかの判断の基準をどこ
 に置いているのですか。この基準を明確に説明してください。

(5)今回のように、NBC訓練を米軍がおこなっていながら、それを公表しな
 かった態度、その情報を隠す米軍の姿勢は、上記質問(4)で触れた大分県
 と地元3町からの要求書を受けている福岡防衛施設局としても、このよ
 うな要求に応えていくためには、非常に困るのではないかと思います。
 今回のように事後に、それも他で明らかにされ、こちらから確認をして
 初めて、NBC訓練を行っていたことを認めたというような米軍の連絡体制、
 その情報非公開姿勢についてどう考えていますか。

(6)また今回の回答において「上記(NBC)訓練は、155ミリ榴弾砲による
 実弾射撃訓練の一環」とされているわけですが、このような演習は、自
 衛隊においても、「155ミリ榴弾砲による実弾射撃訓練の一環」として、
 実施されているのですか。

返事は、来週の週明け10月26日ぐらいまでにFAXでくれるようにとしてあります。

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    浦田龍次(うらたりゅうじ) Ryuji Urata   
    〔e-mail〕 yufukiri@fat.coara.or.jp
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