「ヘリ基地反対協」と「命を守る会」の稲嶺沖縄県知事への申入書と声明文です。
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1999年9月3日
沖縄県
知事 稲嶺 恵一殿
海上ヘリ基地建設反対・平和と
名護市政民主化を求める協議会
代表 新城 春樹
安次富 浩
ヘリポート建設阻止協議会
(命を守る会)
代表 金城 祐治
基地の県内移設選定作業の即時中止を求める申し入れ
見出しの件について、別紙声明文を添え下記の通り申し入れいたしますので対処方
をよろしくお願いいたします。
記
(1)県民無視のヘリ基地建設候補地選定作業を中止すること。
(2)稲嶺後援会によるヘリ基地建設候補地例示と辺野古地区が有力との見
解発表は後援会活動の領域を踏み外した行政への不当な介入と考える
が県の見解を伺います。
(3)名護市民投票の結果を尊重し、海上基地はもとより陸上案、一部埋め
立案や軍民共有空港など名護市域へのいかなるヘリ基地建設にも反対
すること。
(4)基地の県内移設を前提にした「SACO合意」は県民の支持をえられ
ず混乱を起こす原因となっています。基地の県内移設推進ではなく
「SACO合意」見直しこそ日米両政府に求めるのが県の取るべき立
場ですが見解を伺います。
以上
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県民無視の基地の県内移設作業に抗議し、作業の中止と基地の県内移設反対、
普天間基地の全面返還を求める声明
マスコミ報道によると米軍普天間基地の移設先について、稲嶺知事後援会が名護市
辺野古のキャンプシュワーブと勝連町津堅島、金武町のキャンプハンセン内を候補地
として例示し、辺野古地区が最適と位置づけ、稲嶺知事も「検討材料にする」と述べ
ている。そして、稲嶺知事は9月定例議会で候補地に言及するといわれている。県民
の意志を踏みにじり、新たに基地を押し付けようとする県当局に怒りを込めて抗議す
る。
先日反対協の申し入れに対し選定作業中であり、候補地を絞っていないと返答した
矢先の今回の報道は県が県民の与り知らないところで選定作業を進め、県民の頭越し
に建設を強行する姿勢を示すものである。このことは、地元や県民の声をいっさい無
視し、サミットを利用した政府の圧力と一部利益誘導団体の意に沿って建設を強行す
るものであることは明白であり断じて許すわけには行かない。
辺野古への基地建設は名護市民投票で「ヘリ基地反対」を民意として決定した名護
市民にとっては青天の霹靂であり、行政が民意を無視することはあってはならないこ
とである。
県当局が選定作業を強行することは、県民の頭越しに基地建設を押し付ける政府の
政治的シナリオに乗せられていることであり、沖縄県民を売り渡す行為に他ならない
。戦争で犠牲になった沖縄県民の願いは戦争のない平和な県をつくっていくことであ
り、そのことはあの悲しい少女暴行事件の際にも県民の総意として確認してきたこと
である。県は県民の立場に立って新たな基地の建設、基地の県内移設に反対すべきで
あり基地を押し付け新たな犠牲を押し付ける政府の言いなりになって行政を進めるべ
きではない。
私たちヘリ基地反対協と命を守る会は沖縄県当局に対し、県民無視の基地建設選定
作業に抗議するとともに、名護市民、県民意志を無視し新たな基地を押し付ける基地
の県内移設作業を直ちに中止し、日米両政府に対し、基地の県内移設を前提にした「
SACO合意」の見直しと諸悪の根源である普天間基地の全面返還を求めるよう申し
入れる。
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■9月8日(水)
沖縄の将来は民衆の手で! 米軍基地の県内移設反対! 9・8講演会
19:00〜 シニアワーク東京
講師:新崎盛暉(一坪反戦地主会代表世話人、沖縄大学教授)
主催:沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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