Date: Tue, 13 Jul 1999 22:40:04 +0900
From: 加賀谷いそみ  <QZF01055@nifty.ne.jp>
Subject: [keystone 1681] 日本有事
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朝鮮半島有事想定した米空母の補給拠点に敦賀港が浮上。管理者の福井県は、「新潟港
の方が適していると思っていた」
最近、苫小牧〜秋田〜新潟〜敦賀にフェリー就航。やな感じ。

 北方機動特別演習(予定7月3日〜22日)の移動訓練に民間の交通機関も動員。

納得のいく情報ではありませんが
『朝雲』7月1日によると
 陸自6師団の各部隊から人員4100人、車両1200両、戦車22両、火砲14門
が参加。

 22普連(多賀城)は隊員300人と車両60両が28日朝、海自の大型輸送艦「お
おすみ」で宮城県石巻港を出発。
 44普連(福島)は人員790人が車両153両に分乗し、25日、高速道路を利用
して北上。
 20普連(神町)は人員595人と車両129両が民間航空機、民間フェリ−、ヘリ
団のCH47大型ヘリの3手段で機動。うち隊員260人は山形、仙台両空港から民間
機で北海道入り。
 74式戦車22両を北転させる六戦大(大和)はトレ−ラ−に戦車を搭載し仙台港ま
で機動、ここから民間フェリ−に積み替え、苫小牧港と釧路へ運搬。六特連(郡山)の
FH70りゅう弾砲十四門と人員510人、11施群(福島)の地雷原処理車1両も同
様にフェリ−で北海道入り。
 6通大(神町)は空自松島基地から空自のC1、C130輸送機に大型通信機材を搭
載し、千歳へ運んだ。
 
 日頃500人程度の演習でも住民には、たいへんな被害なのに、4100人の兵員を
集め、それに合わせた武器の使用となれば、その規模の大きさは単純に考えても8倍、
騒音だけでも絶えられない毎日となります。発砲や戦車などの廃棄ガスで環境が汚染さ
れます。
 しかし、実際には、一時派手な爆撃音は聞こえたものの、予想よりは少ないとのこと
、また4100人の人間がどう動いているのか、気配がないと言うのが、いかに広い大
地とはいえ不気味な気もします。
 

 演習場周辺の住民には、演習内容を報せる通知が月2回届きます。今回も通常どおり
半月分ごとの演習内容が届いただけです。
 6月上旬の通知の一部が「赤旗」6月28日に紹介されていました。

 それによると、実弾射撃をおこなう砲種と射撃弾数は、155ミリ自走りゅう弾砲1
161発、203ミリ自走りゅう弾砲420発、120ミリ追撃砲が446発。70式
地雷爆撃装置による爆破作業26回、92式地雷処理ロケット弾の発射が2発。全体で
2055発。105ミリ戦車砲で空砲弾206発、全体で2261発使用。(これらを
1日に何発射つかは未定。半端な数ですが)

 通知文書の備考欄に「特に大きな音が予想される射撃等」として、155ミリと20
3ミリ、92式地雷処理ロケット弾の射撃をあげている。「特に大きな音」と指定され
た射撃数は1583発。実弾射撃の約70%。(「大きな音」と「特に大きな音」があ
るそうですが、その違いはよくわかりません)
 その振動で酪農家が肥料製造用に造った「ため池」ののり面が崩れる事故も発生。
 防衛施設庁は矢臼別演習場周辺の騒音測定を行っているが、その結果は関係自治体に
公表されていない。

 「演習による砲撃音は、それはすさまじいものです。牛はデリケ−トな動物で音にも
敏感で、搾乳にも影響がある。砲撃による騒音に嫌気がさした近隣農家は農業が不振な
のもあって相次いで離農している。別海町の基幹産業である農業の未来にも影響を与え
る実弾演習はやめるべきだ」(前別海町議)
 

 軍事基地や施設を抱える自治体で暮らす市民は、住みかを人殺しの訓練の場にされ、
ふるさとを軍隊に奪われます。その苦しみは、たとえ代替地を与えられたとしても消え
ることはありません。子どもたちの心身への影響を考えると、日常生活の危険とともに
、将来の不安に深く悩まされます。
 
 砲弾演習そのものは、朝の8時から夜10時まででも、その準備に朝6時頃から自衛
隊の活動が始まり、戦車の移動などは夜中にも行われます。日中は地上の爆音と、空で
は大型へりが列をなして旋回飛行します。演習期間中は昼夜を問わず、なにかしらの騒
音が住民を悩まし、戦車が移動する振動は、低周波と思われる音で住民が眠られず、日
中も仕事に集中できません。
 これらの被害が、各地の演習場で起きているのです。
 

「おおすみ」は6月29日午後1時ころ、予定より1時間ほど遅れて北海道釧路西港の
第3埠頭に入港。車両など陸揚げ、30日浜大樹へ出港。

浜大樹では、高波のため一日延期して三日午前、陸上自衛隊の揚陸訓練。訓練期間が昨
年より一日増えて三日間。輸送用エアクッション艇(LCAC)から初めて90式戦車
の積み下ろし。
 訓練には陸上自衛隊第二十二普通科連隊(宮城県多賀城市)の隊員を中心に約三百五
十人が参加。午前八時すぎから、海上自衛隊の輸送艦「おじか」「みうら」が着岸した
のに続き、同九時四十分ごろには、沖合に停泊した海上自衛隊最大の輸送艦「おおすみ
」に搭載されたホーバークラフト型のLCACが発進。二十分後に水煙を上げて浜辺へ
乗り上げ、トラックやジープ型車などを陸揚げ。
この日の予定はLCAC二隻と輸送艦三隻が計八回着岸し、車両など約八十台を陸揚げ

そして午後、輸送用エアクッション艇(LCAC)一隻がエンジントラブルを起こし、
沿岸付近で停止。陸自などは同艇が流されないよう岸からロープで固定、復旧作業。
 陸上自衛隊によると、同艇は車両三台を積み、沖合に停泊した大型輸送艦「おおすみ
」を発進。一度揚陸しようとしたが、目標地点がずれたため艇の方向を修正中、エンジ
ンが突然停止したという。自衛隊では戦車を使いロープで同艇をけん引しながら修理。
 LCACの故障は六回目の揚陸の際に起きた。当時、現場付近の波の高さは二―三m
だったという。
 抗議集会を開いている十数m先で起きたトラブル。
                          (道新7月3日)

海上自衛隊は7日から12日まで、十勝沖で、掃海艦3隻、掃海艇2隻で掃海訓練。掃
海は、揚陸艦隊の作戦の障害となる機雷を除去する作業。戦後戦死者を出した日本軍の
得意分野。

「おおすみ」(八、九〇〇トン、乗員百三十五人)は米海軍と十四日まで、呉市と四国
沖の太平洋上で、輸送を目的とした日米共同訓練を実施。お相手は在日米海軍佐世保基
地を母港とする揚陸艦「フォート・マッケンリ ー」(一五、九八八トン、乗員三百四
十人)
で、海自から約百三十人、米海軍から約三百四十人が参加。 艦艇の運航技術を含む輸

訓練は今回が初めて。LCACの運航技術向上が主目的。米軍艦の呉基地への寄港は今
年に入って五隻目。フォート・マッケンリーは十一日午後一時から四時まで一般公開(
中国新聞'99/7/8&12 )

 政府系のシンクタンク、総合研究開発機構(NIRA、東京都渋谷区)の委託を受け
た民間研究所が、普天間飛行場を含む在沖縄米海兵隊の大半を、事業がとん座している
北海道・苫小牧東部開発地域内に暫定的に移転させる案を盛り込んだ中間報告をまとめ
たことが6月17日、明らかになった件で、野中広務官房長官と防衛庁の江間清二事務
次官は十七日午後の記者会見で、「海兵隊が沖縄で果たす役割等から考え、北海道へ海
兵隊が行けるような情勢にないと判断している」と実現性を否定した。(北海道新聞 
秋田さきがけ新報99/6/18)(参照[keystone 1590] NIRA委託研究報告書抜粋)

のですが、政府系の機関が、火のないところに煙を立てるとはおもえませんけどね。
米軍基地はそのまま沖縄にって言っただけで。これから、日本軍基地も必要だろうし。

いよいよ物騒になってきた。

陸自は即応予備自衛官の次は、即応部隊計画

「朝鮮有事」を視野に、「国境の島」防衛に備えて、いざという時に緊急展開できる即
を部隊の創設を計画(7月1日判明)。
この部隊は西部方面総監部(熊本市)に直属。高度な訓練を受けたレインジャ−部隊を
含む約400人規模の連隊(通常の普通科連隊は1100人程度)。機動力を重視。2
001年度中の編成をめざす。より効率的にとのこと。言い換えればより実戦的に。

 部隊を置く候補地として、長崎佐世保の相浦駐屯地を最有力視。ヘリポ−トや格納庫
を2002年度内に準備。空輸作戦を想定し実物大のヘリ模型と離着陸の模擬訓練を行
うレンジャ−塔や、本格的な市街戦訓練用のビル、住宅などを新たに造る計画。(河北
7/2)
 

空自は自前で有事にそなえたいと、北朝鮮空爆を極秘研究

結論は「空爆は可能だが、有効な攻撃能力があるとは言えない」とごまかしたが、

朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)が1993年にノドンミサイルを発射したのを受け、航
空自衛隊が北朝鮮のミサイル発射基地を戦闘機で空爆する極秘研究を行っていたことが
12日判明。

 「年度の防衛、警備等に関する計画」(年防)に基づく関連研究。研究期間約1年。
 空自西部航空方面隊(司令部・福岡県春日市)が98年始めまでにまとめ、全作戦部
隊を統括する航空総隊(司令部・東京都府中市)に非公式に報告。

 北朝鮮の慮洞(ノドン)基地を攻撃対象とし、米軍の協力を得ずに単独で行うと想定
。 F15の護衛やAWACSの同行はなし。
 攻撃は対地攻撃能力が高く、航路距離が比較的長いF4EJ改戦闘機4機が小松基地
(石川県)を発進。低空でほぼ直線に飛行し慮洞基地の上空に侵入して「500ポンド
爆弾」計16発を投下。その後高度を急速に上げて燃料を節約し小松へ帰還。

 しかし、F4EJ改戦闘機(航続距離約2900キロ)では、燃料残量は約600リ
ットルで、通常の場合緊急着陸をせざるを得ないレベル。
 F1支援戦闘機も無理。で現在開発中のF2支援戦闘機の配備に合わせて今後研究。

 政府は56年「他に手段がないと認められる限り、誘導弾(ミサイル)などの基地を
たたくことは自衛の範囲に含まれ、可能」との統一見解を国会に提出。98年テポドン
の時も同様の見解。
 「座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とするところだというふうには、どう
しても考えられない」(1956年、鳩山内閣時代の国会答弁)
                   (「秋田さきがけ」「河北」7月13日)

なお「500ポンド爆弾」は、今回の矢臼別の演習で後半に2発(特に大きな音)使わ
れる予定です。はじめてのようです。
 

 で、F2に空中給油装備。最終的には130機配備。年度内に三沢などにまず3機。
(「朝日」7月3日)

F2は炭素繊維の複合材による一体成形で軽量化。
防衛庁は6月21日、F2試作機の静強度試験で、1ヵ月前に右主翼内部で発見された
のと同様の要改善事項(ひびなどの損傷)が左主翼内部でも発見されたと発表。同様の
主翼内部構造の燃料通過用に開けられた穴の周囲にひびなどを発見。
試作機の右主翼は日本側(三菱重工)、左主翼は米側が担当。(「朝雲」6月24日)



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

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