岡山県議会では、7月6日、日の丸・君が代の法制化を求める意見書を採択し、政府と
国会に意見書を提出します。
全国都道府県議会議長会(東京)によると、国旗・国歌の法制化を求める意見書は、
熊本、栃木両県議会が可決。
各地の市町村議会でも、同意見書の提出がされている可能性もあると思います。
政府は6日、周辺事態法の自治体、民間協力について「地方議会による協力反対の決
議は、自治体の首長が協力を拒否する正当な理由に該当しない」との見解を表明しまし
たが、こちらの件については、どう判断するのか。
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国旗並びに国歌の法制化を求める意見書
近年、我が国が国際社会の中で果たす役割が大きくなり、諸外国との交流、友好が深
まるとともに、我が国の国民が諸国の象徴である国旗や国歌に対し、大いなる尊敬と敬
意を表さねばならない機会が増してきている。
我が国の「日の丸」と「君が代」は、日本の象徴である国旗・国歌として古くから親
しまれ、国際社会においても広く認められ定着しているが、国内では、国旗・国歌とし
て長い間の慣習として取り扱われてきた。
よって、政府におかれては、私たち日本国民の国旗並びに国歌に対する尊厳の気持ち
をはぐくむために、国旗・国歌についてより明確にするために法律を制定されるよう強
く要望する。
(提出先)
内閣総理大臣
法務大臣
総務庁長官
衆・参両院議長
(参考:同意見書案)
近年、我が国が国際社会の中で果たす役割が大きくなり、諸外国との交流、友好が深
まるとともに、我が国の国民が諸国の象徴である国旗や国歌に対し、大いなる尊敬と敬
意を表さねばならない機会が増してきている。
我が国の「日の丸」と「君が代」は、日本の象徴である国旗・国歌として古くから親
しまれ、国際社会においても広く認められ定着しているが、国内では、国旗・国歌とす
る法的根拠がなく、長い間の慣習として取り扱われてきたため、教育現場においては依
然として一部でトラブルも発生しており、いまだに様々な混乱が生じている現状があり
、軽視しえない重大な問題がある。
よって、政府におかれては、私たち日本国民の国旗並びに国歌に対する尊厳の気持ち
を育むために、国旗・国歌についての法律を制定されるよう強く要望する。
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意見書案は、休会中の2日付けで、総務委員会の自民議員6人と公明議員1人が、古市
健三議長に提出。5日開かれた議会運営委員会で、本会議に提出することを確認。
議長(自民)も提案者の一人「今議会の審議中、県議団の中で、国旗・国歌に対する意
識を明確にすべきではないか、という議論が持ち上がった。地方レベルでも意思表示し
たいと考えた」
意見書案は、自民が県議会各会派にもちかけ、公明が「相乗り」
公明提出者・高橋英士議員「党本部とも相談した結論」「県内の支持基盤などの反対は
なかった」「すでに慣習として定着しているのではないか。積極的に反対する理由はな
いということだ」
民主、共産、社民は反対
民主・県民クラブ草苅隆幸議員「国会での法案審議は賛成だが、今、この時期に決める
ことは唐突な話だ」
共産・武田英夫団長「民意は議論しよう、というところにきたばかり。法制化でこの議
論をうち切るべきではない」
(「朝日」7月6日)
岡山県議会は定数56に対して、自民39人、公明5人。
7月6日、賛成多数で可決(民主・県民クラブの一人は採決時に退席)
本会議では共産の近藤紗智子議員が反対討論「国旗・国歌の法制化には賛否両論があり
、国民の議論は熟していない。この状況で政府に法制化の強行を求めるのは、議会の自
殺行為だ」
賛成討論はなく、間もなく、起立による採決。
労組からは「多数決で決めるような問題ではない」などの声
連合岡山の東敬理・副理事長「法制化が必要かどうかは、国民的合意が欠かせない。
国旗と国歌をひとつのものとして扱うのもおかしい。性急な県議会の可決は残念だ」
県高校教職員組合は6日声明を発表「法制化を求める意見書を県議会が採択したこと
は県民無視の暴挙。抗議し、国会での法制化阻止に全力を挙げる」
県労働組合会議は、7日朝、岡山駅前などでチラシを配り、法制化反対を訴えた。
(「朝日」7日)
岡山からはここまで
「日本会議」では、恒例の「夏期全国縦断キャラバン」を7月16日から8月20日ま
で予定していますが、今年のメインテ−マは「『国旗・国歌』の早期法制化へ国民の声
を!」「天皇陛下御即位十年奉祝大会」
これに先立ち、今年三月、小渕首相あての、国旗・国歌の早期法制化を要望する、要
請はがきを500万枚作成。
同会議では、97年頃から、教科書から「従軍慰安婦」記述削除を求めて、議会への
請願・陳情活動を精力的に行いましたが、その時も今回と同様、
歴史教科書の「従軍慰安婦」記述の『是正』へ向け『日本軍による慰安婦強制連行の事
実なし』を明らかにする旧軍関係者の「証言」を収集、その「証言」を各自添えて削除
を要請するはがきを政府(首相や文相あて)に提出しています。
はがき文は2種類([私の一言]欄あり)
(1) 国旗・国歌の早期法制化を要望します
小渕総理の国旗・国歌法制化の御決断を高く評価します。国旗「日の丸」国歌「君が
代」は、我が国では国民世論の圧倒的な支持を得ており、国際社会でも広く認知されて
います。しかしながら、学校教育の場においては、国旗・国歌をめぐって大きな混乱が
生じており、このままでは日本の将来に大きな禍根を残してしまいます。
国旗・国歌を通して青少年が自国に誇りを持ち、加えて他国の国旗・国歌を尊重する
国際常識を養うことは大切なことです。
国旗「日の丸」国歌「君が代」の速やかな法制化を強く要望します。
(2)国旗「日の丸」、国歌「君が代」の速やかな法制化を要望します。
世界のいかなる国においても、国旗・国歌は国家の大切な象徴とされています。国旗
「日の丸」、国歌「君が代」は、わが国では、国民世論の圧倒的な支持を得ており、ま
た国際社会においても広く認知され、すでに慣習法として確立しています。
しかるに学校教育の場に見られる国旗・国歌をめぐる混乱に象徴されますように社会
的にも事態をこのまま放置すれば、日本の将来に大きな禍根を残すことは明らかであり
ます。
国旗・国歌の法制化は、それを通して青少年が自国に誇りを持ち、ひいては他国の国
旗・国歌を尊重する国際常識を養う上で重要かつ緊急の課題です。
政府におかれては、国際化時代を迎えた今日、国旗「日の丸」、国歌「君が代」の今
通常国会における速やかな法制化を実現されるよう、強く要望致します。
【要望事項】
一、国旗「日の丸」、国歌「君が代」の今通常国会における法制化を実現すること。
一、尊重規程を法案に盛り込むこと。
平成十一年 月 日
(宛先)
100-0014
東京都千代田区永田町2−3−1
総理官邸
内閣総理大臣
小渕恵三殿