Date: Wed, 30 Jun 1999 23:10:29 +0900
From: 加賀谷いそみ  <QZF01055@nifty.ne.jp>
Subject: [keystone 1624] 迷彩服での民間機、フェリーに搭乗
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北海道矢臼別・浜大樹で行う戦闘訓練の北方機動演習で、山形県東根市など各駐屯地か
らの隊員・武器輸送往復が「長距離機動訓練」と呼ばれる演習。2600名ほどが海路
移動した模様ですが、自衛官の移動状況に関しては一部不明。また、JRの情報も不明
、戦車運送用の特殊大型採トレーラーの通行通知にかんしても、建設省はでていないと
言っています。
また、青森県でも空港以外に使用申込みがきていないということです。

 改めて確認は必要ですが、いずれにしても、海上輸送と空輸に重点を入れているとい
うことが伺われ、「周辺事態」に対応した訓練であることを表しているとおもいます。
戦車も「おおすみ」で運べばいいものを、民間フェリーを使っています。
 情報の「秘匿」も軍事訓練の内ということでしょうが、こちらもできるだけ監視をと
取り組んではいるものの、いかんせん「多勢に無勢」
 

 25日夕、演習参加のため、迷彩服姿の陸上自衛隊員42人(第6師団)が日本航空
の定期便で仙台―新千歳を移動。一般客より早く機内に案内され、最後部に座った。日
航仙台支店によると、今回の搭乗は修学旅行などと同じ一般の団体客扱い。客室乗務員
の問いかけに返事をする以外は、一様に押し黙ったまま。一般客は100人余り。

 午後4時45分発札幌行き定期便JAL847に乗り込んだのはの陸自第6師団第6
戦車大隊(宮城県大和町)の隊員。大和駐屯地から陸自のトラックとマイクロバスに乗
り、午後3時20分ごろ、仙台空港に到着。空港ビル2階で通常の団体客として搭乗手
続きを済ませ、迷彩服姿で機内へ向かった。隊員は一般客より25分早く改札を済ませ
、機内に移動。搭乗時間帯の違いについて日航は「一般の団体と同様に、(入り口から
遠い)後部座席を確保したので、混雑を避けるため先に案内した。一般団体よりは早い
が、特別扱いではないし、自衛隊の要請でもない」(橋本篤仙台支店総務課長)と説明

 

26日には日本エアシステム(JAS046便)山形発新千歳空港行き午後1時15分
で山形県東根市の陸自第6師団50人が迷彩服で搭乗。午前にバス2台で駐屯地出発。
午前11時45分に1台目、15分後2台目山形空港に到着。正午過ぎに搭乗手続きを
終え搭乗口前の椅子で待機。

27日には陸自第6師団所属山形県神町駐屯地普通科連隊の210人(定員268人)
が日航仙台−札幌線で新千歳空港へ。午後2時50分、自衛隊のマイクロバス5台で仙
台空港へ。待合室の椅子20列「占拠」

フェリーで約2500人が移動

<25日午後2時、神町駐屯地裏口からトラック部隊が出発、関山峠(48号線)を通
って仙台港へ>
25日午後8時、一般客約130人とともに迷彩服で民間フェリ−・きたかみ号(1万
5千トンで)仙台港を出発、26日午前10時55分に苫小牧港に接岸。
船尾からは民間トラックにまじって、施設大隊のトラック、偵察隊のバイクなど145
台の車両が降り立ち、重迫撃砲5門も確認された。105ミリりゅう弾砲14門や七四
式戦車22両など。<戦車の陸路は不明、マスコミからの情報も入っていません。>
 

26日夜には太平洋フェリ−「きそ」(午後8時発)と、東日本フェリ−「ほるす」(
午後8時30分発)を使用。自衛隊員約200人。午後5時すぎ、自衛官を乗せたトラ
ック、ジ−プ、通信車両などが仙台港へ到着。午後6時過ぎには車両搭載、自衛隊員の
乗り込み。

<2600人の受入を東日本と太平洋フェリーが受注競争をし、半分づつ1300人に
分けたとのこと。自衛隊がチャーターしたのではないようですので、一般客と同乗する
ことになります。遅くとも演習が始まる2日までには北海道入りしなければならないわ
けですが、2600人をどう運んでいるかは不明。釜石港に入った「おおすみ」「ねむ
ろ」(130人収容可)、「おじか」と「さつま」(いづれも200人収容可能)で3
00人としても、数が合わない>

28日、宮城県石巻港日和埠頭に「おおすみ」(8900トン)など4隻が接岸。第2
2普通科連隊(多賀城市)の隊員300人と車両・物資を搭載。北海道大樹町浜大樹へ
。27日車両・物資の積込み。28日早朝自衛官らが港へ。
自衛隊宮城地方連絡部は、5月22日から24日までと6月6日から7日まで、「おお
すみ」「おじか」「さつま」が石巻港に停泊し、車両などの積込みをしたと説明。

<フェリー会社によれば23日前に少しづづ車両を運んでいたとのことですが、宮城県
はこれらの行動日程はまったく知らないということ>

 野呂田芳成防衛庁長官は25日の閣議後の記者会見で迷彩服での搭乗に触れ、「民間
機での移動も訓練の1つ。背広では訓練にならない。航空会社から同意を得て実施して
いる」と述べた。
  これに対し、共産党の宮城県委員会と北海道委員会は「日米防衛協力のための新指

(ガイドライン)に基づく民間の軍事動員の先取りだ」と批判している。

 社民党は25日、「有事法制の整備に向けた既成事実の積み上げを意図した行為」と
して、防衛庁に反対を申し入れた。

 また、北方機動特別演習に参加する陸上自衛隊第六師団の隊員約二百九十人が迷彩服
を着たまま民間機を利用しようと計画している問題で、社民党道連合(樫林巌代表)は
二十四日、陸自北部方面総監部にこの行動の中止を、日本航空と日本エアシステム(J
AS)の札幌支店に搭乗を拒否するよう、それぞれ申し入。「軍事的行動が国民の日常
生活に既成事実として入り込むのは反対だ。それを狙った政治的な思惑も感じられる」
(同党道連・北川一夫幹事長)

新千歳では市民団体が「民間機の軍事利用反対」と横断幕を掲げた。

(「朝日」「北海道」25日、「河北」26日、「赤旗」25〜29日)



 
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